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この記事と国産OSであるTRONの顛末を読むたびに日本のソフトウェア開発はいつも官僚に潰されて来たんだなーとわかるわ



金子勇氏とWinnyとともに日本が失ったもの | 池田信夫 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2013/07/winny-1.php

 一審の京都地裁は金子氏を有罪としたが、二審では逆転無罪となり、
2011年に最高裁が検察側の上告を棄却して無罪が確定したが、このときはもう遅かった。
金子氏の逮捕で「P2Pは違法だ」というイメージが広がり、日本ではP2Pシステムの開発が止まってしまったのだ。
それどころか検索サーバにキャッシュを置くのも違法だといわれ、検索エンジンの開発も止まった。

 その間に世界では、P2P技術を利用したIP電話、スカイプが普及し、今では国際通話のほとんどはスカイプで行なわれるようになった。
これで使われたのが、金子氏の開発したキャッシュ技術だった。
他にもこの技術はサーバ間の転送などに使われており、もしWinnyが合法的に改良されていれば、日本から革新的なビジネスが出たかもしれない。

 しかし金子氏が逮捕されてから無罪が確定するまでの7年間に、日本のP2P技術は壊滅し、Winnyの改良も禁止されたためウイルスが蔓延した。
その後、著作権法の改正で検索などに使うキャッシュは合法とされたが、すでに日本から検索エンジンは姿を消していた。
スカイプはマイクロソフトに85億ドルで買収されたが、金子氏は職を失い、最近やっと東大の特任講師に復職したばかりだった。