山口真帆(23)の卒業公演を18日に終えたNGT48などを含むAKBグループの今後を巡り、先月末にHKT48を卒業した指原莉乃(26)の“運営幹部就任”が期待されている。1月、山口自ら暴行被害に遭ったことを明らかにしてから4か月半。収まらない騒動はAKBグループ全体にまで波及し、運営側に批判が集中する事態となった。そんな中、再建役として名前が挙がったのが指原だ。本紙の取材で、指原は山口の卒業公演を現場で見ていたことも判明。大役を担うことになるのか――。

 山口は18日、新潟市内のNGT48劇場で、菅原りこ、長谷川玲奈とともに卒業公演を開催。3人で始まったステージには途中からメンバーら7人が加わった。

 3人は今後も芸能活動を続けることを改めて表明。山口は「今まで悲しい姿を見せてしまった分、今度は元気を与える存在になることが私の夢。これからの夢に向かって力強く歩んでいきたい」と誓った。

 一方、夢に向かって歩きだす3人と対照的なのがグループの現状。NGT48劇場は現在、通常公演を行っておらず、ほぼ休館状態が続いている。

 公演後に取材に応じた劇場支配人の早川麻依子氏はメンバーの現状について「レッスンをしたり、集まって(今後について)話し合いをしている」と説明。しかし、「組織として改革しなきゃいけないことがある。運営の改善点に重きを置いて、それが済んでから」と本格的な再始動のメドは立っていないとした。

 山口への暴行事件に端を発するNGT騒動の影響は、AKBグループ全体に波及。昨年で10回目を迎えたグループ最大イベント「選抜総選挙」も今年は開催せず。3月に開かれた事件の調査報告会で、運営会社・AKSの運営責任者兼取締役・松村匠氏は総選挙への影響について「一切、関係ございません。昨年で10回ということで、一定の役割を果たした」と説明した。

 しかし、複数の関係者は「NGTの影響は否定できない」と告白。NGTは17年のデビューから2年連続で4月にシングルを発売したが、今年はリリースされず。また“本体”AKBが今月予定していた“令和初シングル”の発売日発表も見送られたままだ。

 そんな苦境に陥るAKBグループを救う存在として期待されるのが、先月末にHKTを卒業したばかりの指原だ。本紙の取材によれば、指原は新幹線で新潟まで出向き、卒業公演を観覧していたという。

「白いキャップを深くかぶった指原は真剣な表情で見つめていた。AKB全盛期に運営会社の社長を務めていた人物も一緒におり、タクシーで一緒に移動するなど、行動をともにしていた。指原は“どうしてこういう事態に陥ったのか”を把握しようとし、“今後はどうするべきか”を真剣に考えていたようです。いろんな話し合いの場も持ったとか」(関係者)

 指原といえば、4月に開催された自身の卒業コンサートを終えた直後の会見で、運営会社の上層部に改善を“直談判”していたことを告白。「本当に変えたいなら、一からやり直さなければいけない。私にできることがあれば、手伝いたい」と、今後もグループに貢献する意向を明かした。

 すでに指原は所属していたHKTの新公演を全曲書き下ろしでプロデュースすることが決定済み。そんな背景もあり、ファンからは「運営会社の幹部になって、グループを立て直してほしい」という声が噴出している。

「指原は当初、卒業したらプロデュースなどを含めAKBグループに『関わることはない』と距離を置こうとしていた。しかし、NGT騒動が深刻化し、グループに危機感を覚え、スタッフからも要請されたことで手助けを決めた。“幹部”という肩書自体はないかもしれませんが、グループ時代からそれに近い存在でしたから」と別の関係者。周囲からの期待は日増しに高まっている。

 果たしてグループの運営幹部的な存在として手腕を発揮するのか。アイドルからは卒業しても、指原から目が離せない。

2019年5月20日 17時0分
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