WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(26、大橋)が英国グラスゴーで行われたWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)の
準決勝で無敗のIBF同級王者、エマヌエル・ロドリゲス(26、プエルトリコ)を2回に衝撃的なTKOで破った試合のニュースは世界を駆け巡った。
海外メディアは大きく井上の勝利を報じた。

地元英国のイブニングスタンダード紙は「井上がロドリゲスを2ラウンドで破壊し、IBFの新王者になる」との見出しを取り
「『ザ・モンスター』がWBSSの準決勝で破壊的なパフォーマンスを見せて彼のハイライト集にまた新たなKO勝ちシーンを加えた。
ボクシング界で最も興奮するファイターの1人になるべく名声を築き上げている」と大絶賛した。
記事は、ロドリゲスが、ここまで無敗だったことを伝えた上で「両者のオープニングラウンドは拮抗していたが、
井上は2ラウンドで流れをつかみ、わずか30秒で、苦痛とともに王者(のロドリゲスを)をキャンバスに沈めた。
もしかしたら、それは賢い選択ではなかったかもしれないが、ロドリゲスは立ち上がった。
だが、戦いを終える危険なボディーショットを浴びて打ち倒された」と、TKOシーンを描写した。
 
米国のボクシング専門サイトの「ボクシング・シーン」も「井上が2ラウンドでロドリゲスを破壊」との表現で速報。
「井上が、素早く凶暴なスタイルで準決勝に勝ち進んだのと同じような試合でWBSSのバンタム級の決勝へと駒を進めた」と伝えた。
記事は、井上がバンタム転級に転向後、3戦目にして初めて2ラウンドに突入したことに注目。
「ロドリゲスは、無敗のパウンド・フォー・パウンド候補者(の井上)のバンタム級での3戦目にして初めて2ラウンドに入ったボクサーとなり、井上を未知の領域へと進め入れた。
表面上は1ラウンドで、井上の左フックや多くの致命的なパワーパンチを避けていた。しかし、その戦略は長くは続かず、2ラウンドでは、パンチを交わし合おうと試みることもできなかった」とレポートした。
さらに「井上は、現在のボクシング界で最高の選手と見られるかもしれない。彼はボクシング界のパウンド・フォー・パウンドの論争を呼び起こすことになる」と称賛。
決勝でのノニト・ドネア(36、フィリピン)戦について「少なくとも、次に、この階級での前の3戦よりも難しい統一戦が待ち受けるが、彼はこのWBSSの圧倒的な優勝候補であり続けている」と続けた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190519-00010003-wordleafs-fight
5/19(日) 14:36配信