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 フジは元来、『おもしろければなんでもいい』という社風で番組を作ってきましたが、そういう姿勢も視聴者から見透かされ、制作者側からも疑問の声が上がっているんです」(制作会社関係者)

 フジとは逆に、業界人が選ぶ「好きな女子アナ」で、17位までに7人が入る健闘を見せたのが、NHK。

「ひと昔前は、NHKの女子アナといえば『堅い』『つまらない』など、業界でのイメージは散々でした。衣装ひとつとっても、民放と比べてタイアップがほぼないため、お抱えの業者にまかせきりで、アナウンサーたちもそれに従って地味な印象でした。

 ところが近年は、女子アナたちが衣装や髪型、メイクなども自身で研究を重ね、個性を出すようになったことで、まず見た目が華やかになったことが挙げられます。

 加えて、アナウンサーとしてのスキルを徹底して叩き込まれているNHKの女子アナは、民放の女子アナにないアナウンス能力を兼ね備えている。彼女たちが、『噛む』『言い間違える』という事例はめったにない。そこが、本物志向の業界人に支持されているのでしょう」(前出・制作会社関係者)

 一般視聴者と違い、女子アナたちと「現場」で接する業界人は、彼女たちの裏も表も知り尽くしている。まして、働き方改革の影響など及びそうにないテレビ業界において、彼女たちに「一服の清涼剤」的な癒やしを求める業界人は、少なくない。

「好かれる女子アナが共通して持っているのは、スタッフに対しての口の利き方も含めた性格のよさです。たとえば、『嫌い』の4位にランクインした弘中綾香アナなどは、この口の利き方を指摘されています。

 スタッフも人間ですから、最後は結局、かわいがられるツボを持っているかどうか。これに尽きるでしょう」(制作会社プロデューサー)