右肩を痛めてリハビリ中の中日・松坂大輔投手(38)が今月の二軍練習日にもかかわらず、ゴルフを行っていたことで、球団からペナルティーを受けたことが16日に分かった。すでに14日に球団に報告と謝罪を済ませたという。松坂本人の自覚が足りなかったことが一番の問題なのは間違いないが、球団内ではゴルフの同伴者だった日本テレビ・上重聡アナウンサー(39)に対して不快感を募らせている。

 2月のキャンプ序盤にファンとの接触で痛めた右肩は回復に向かい、14日には負傷後初めて捕手を座らせてのブルペン投球練習を再開するなど順調にステップを踏んでいたはずの松坂。ところが、好事魔多しだ。

 17日発売の写真週刊誌「フライデー」に、千葉県内のゴルフ場で高校球児の時から旧知の仲である上重アナウンサーらとプレーしている様子などを撮影され「ファンの心配をよそに、よりによってゴルフとは」「リハビリ中にゴルフ満喫」の見出しで掲載された。

 球団はシーズン中でも休日のゴルフは禁止していないが、その日は二軍練習日だったという。そもそも関東地方でリハビリ治療したいとの松坂の申し出により、球団は名古屋を離れることを許可していた中でのゴルフだった。

 加藤宏幸球団代表は「彼(松坂)から『フライデーから取材を受けました』と電話で14日に報告を受けた。事情を聴いて、こちらとしては練習日にゴルフをやるのはいけませんね、と。口頭で注意した上で、チームの規律違反に当たるし、他のみんなの手前もあるのでペナルティーを科した」と説明した。

 ペナルティーの内容について球団は明かさなかったが、この処分を松坂も了承。「自覚が足りませんでした」「申し訳ありませんでした」と平謝りだったようで、電話を受けた加藤代表によれば「十分反省していた」という。

 シーズン中でも休日にやるゴルフについて、与田監督は「僕が過去にいた球団でも禁止というのはなかった。今は、やっている選手はいないかもしれないけど、どうしても昔からゴルフをやると遊んでいるように言われてしまう。それならテニスをやっていたらどうなのという話にもなる」と理解を示したものの、今回の松坂はリハビリ中の身で、あくまで練習日でのこと。それだけに指揮官は「リハビリを兼ねてトレーニングの一環としてゴルフをやるというのは今まで聞いたことがないね。試合にも出てないのにリハビリ中にやってていいのかと、一般常識的にも言われやすい」と指摘した。

 しかし、球団内からは松坂だけでなく、上重アナの行動を疑問視する声が噴出。1998年夏の甲子園で横浜の松坂とPL学園の上重アナは、それぞれエースとして、準々決勝で対決。延長17回の死闘は球史に残る名勝負として語り草となっている。

 そんな戦友同士ではあるが、球団関係者は「松坂の現況を考えたらゴルフに一緒に行った上重アナの無神経さにびっくりだよ。これがたとえ休日だったとしても、松坂がゴルフをやろうとしていたら、むしろ『やめておいた方がいいよ』と、旧知の間柄なんだから、止めるぐらいじゃないと。マスコミ側にいて、今の松坂とゴルフに行けば、大騒動になるということぐらい普通なら分かりそうなものなのに」と憤っている。

 上重アナといえば、2015年にスポンサー企業側から多額の利益供与を受けていたことが発覚して、当時の出演番組で謝罪する一幕があった。それだけに、別の球団関係者は「上重アナは利益供与を受けて、高級外車を乗り回しているとか、前にも騒動を起こしているし『またか』という感じ。本当に勘弁してほしい。松坂は、友人関係を考え直した方がいいかもしれない」と語気を強める。

 今回の松坂の“ゴルフ余波”は今後どんな影響を与えるのか…。


2019年05月17日 16時30分
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1396725/