NBA西地区決勝の第2戦が16日、にオークランド(カリフォルニア州)で行われ、1位のウォリアーズが114―111(前半50―65)で3位のトレイルブレイザーズを退けてホームで2戦2勝とした。

 ウォリアーズは第3Qの序盤で最大17点差を追う展開となったが、このクオーターを39―24と圧倒して同点で第4Qに突入した。しかしステフィン・カリー(31)の実弟、トレイルブレイザーズのセス・カリー(28)に2本の3点シュートを決められるなど土壇場ではなかなかリズムをつかめず、残り4分2秒には8点のビハインドとなった。

 それでもここから猛反撃。残り2分1秒にはカリー兄が3本のフリースロー(FT)を決めて101―100と再び試合をひっくり返した。このあとカリー弟にこの日4本目の3点シュートを決められて110―111となったが、残り52・9秒にケビン・ルーニー(23)がドレイモンド・グリーン(29)の絶妙のパスを受けてアリウープからのシュートを成功。残り12・3秒には、カリー兄がピック&ロールのタイミングを微妙にずらして相手2選手を引きつけ、ゴール下に飛びこんだグリーンにパス。ノーマークとなったグリーンがチーム114点目となるシュートを決めて勝利を収めた。

 左足のふくらはぎを痛めているケビン・デュラント(30)は復帰のメドが立っていないが、カリー兄はFTを11本すべて成功させて37得点をたたき出しただけでなく、8リバウンドと8アシストをマーク。3試合連続で30得点以上をマーク(今季4回目)して、デュラントの穴を埋めた。第4Qと延長を含めた大詰めでのFTはこれで79回連続で成功。接戦になったときの“伝家の宝刀”がキラリと光る一戦にもなった。

 ウォリアーズではクレイ・トンプソン(29)も4本の3点シュートなどで24得点をマーク。グリーンは5反則を犯しながらも、16得点、10リバウンド、7アシスト、5ブロックショットを記録するなど攻守両面で活躍した。2015年のファイナルでMVPとなったアンドレ・イグダーラ(35)は4得点ながら、終了直前に同点の3点シュートを狙ったトレイルブレイザーズのデイミアン・リラード(28)のボールをスティール。ファイナル3連覇を狙うベテラン陣の“経験値”が相手を最後にねじ伏せる一戦となった。

 トレイルブレイザーズのリラードは43分出場して5本の3点シュートなどで23得点と10アシストをマーク。C・J・マッカラム(27)も22得点を稼いだがあと一歩及ばなかった。

 カリー弟は兄と同じ4本の3点シュートを成功させて今ポストシーズンで自己最多に並ぶ16得点。第4Qには兄のボールを奪ってしまうなど4スティールも記録したが、兄弟の直接対決では通算2勝9敗となった。

2019年05月17日 13:22
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‪Portland Trail Blazers vs Golden State Warriors : May 16, 2019
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