巨人の菅野智之(29)が15日、東京ドームで行われた阪神戦で、入団以来、
自己ワーストとなる1試合4被本塁打、10失点の“歴史的大炎上”で6回途中に降板、3敗目を喫した。
被本塁打数の13はセ・リーグワーストで防御率も4.36にまで急降下した。
年連続で沢村賞を獲得している“絶対エース”に一体何が起きているのだろうか?

「本来の姿ではなかった」
あの菅野が“ただの人”になっていた。
ストレートは最速151キロをマークしたが走らない。変化球もキレない。そして自慢のコントロールも崩壊。
ボールが高く浮く失投のオンパレード。立ち上がりに糸井に許した先制2ランもボールが先行してカウント3−1から高めに浮く甘いスライダーだった。
さらに福留、梅野、マルテに3連打を浴びて、もう1点を失うが、マルテに打たれたのも真ん中高めにすっと入ってくる「打って下さい」というようなスライダー。2回に入っても“異変”は続く。

一死から近本に高めの151キロのストレートを捉えられて右中間真っ二つ。二死一、三塁から大山、福留に連続タイムリーを許す。
3、4回と三者凡退に抑え、一度は立ち直ったかに見えた。
4回裏には、リクエストで判定が覆る意地のタイムリー内野安打を自らの全力疾走でもぎとって1点差に迫るが、5回に福留にソロを浴び、
原監督が、「本人が納得いくまで投げさせるつもりだった。6回は責任イニング」という6回に“再炎上”した。

木浪、大山に一発を献上。大山には、レフトの最上段になるバルコニーの上にある壁にぶつけられる屈辱的な特大弾。
1試合4発も、10失点もプロ入り7年目にして初の“歴史的大炎上”である。
マウンド上で菅野は、薄笑いを浮かべ、やがて、それは自分自身にあきれたような複雑な表情に変わった。

4月25日のヤクルト戦でも3被弾で4回途中で7失点、前回8日の横浜DeNA戦でも5失点するなど、もうたまたま打たれたという状況ではなくなっている。
試合後、原監督は「本来の姿ではなかった。本人が試行錯誤している中、少し頭が正常ではなかったのかな。体の方は元気で、そこは良かったのでしょうが。
人生に山、壁はくるが、それを乗り越えて欲しい。打たれるホームランが増えているのも、本人にとって初めての経験。
現実、こうなっているのでしっかり受け止めて欲しい」とエースの不調に深刻な表情だった。。
一方、矢野監督は菅野の攻略について聞かれて「どうなんですかね。
積極的な気持ちと、菅野に向かっていく気持ちが良かったんじゃないですか。バッターは、みんながヒーローになるくらい、いいところで打った」と答えた。

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5/16(木) 5:14配信