ジダンはキャリアについてこんなこと言ってんだぜ

 プレーヤーとして成功を収めるためには、ベストのタイミングでベストの場所にいる、このチャンスをつかむ必要がある。
たとえその選手がどんなに優れたプレーヤーだとしても、一人でチームを勝利に導けるほどサッカーは簡単なスポーツじゃない。
一つの試合という意味では、一人の選手が“勝因に見える試合”は存在するかもしれないが、シーズンを通じてそういうことはあり得ない。
キャリアの選択がとても大事なのは、サッカーにはそういう側面があるからだ。
若い選手の中には、どれだけうまくなるかよりも、どれだけ稼げるかを重視する選手もいるようだし、地道なステップを踏まずに楽をしたがる若手もいる。
そういう選手は20歳そこそこで「自分は既にビッグクラブでやれる力がある」と思いこんでしまい、結果的にベンチが定位置という状態に陥ってしまう。
そういった選手を何人も見てきたよ。その年代で一番大切なことは、実戦の場で少しでも多くプレーすることなのにね。
たとえ所属がどれほどのビッグクラブであろうと、ベンチで時を過ごせば実力は落ちていくばかりだ。
僕は22歳の時にフランス代表でデビューし、24歳でトリノに渡り、29歳でマドリーと契約した。通過すべきステップを省略しようと考えたことはない。

息子のキャリアを無駄にしてるのはジダン自身だよ