『ゲーム・オブ・スローンズ』でサー・ダヴォス・シーワースを演じるリアム・カニンガムにインタビューした

HBOの大人気ファンタジーシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』も残すところあと2話となったが、誰が最後に鉄の玉座に座ることになるのかは誰にもわからない。だが、サー・ダヴォス・シーワースを演じるリアム・カニンガムによると、それこそがショーランナーの狙いなのだという。IGNは最終章の気になる展開について、カニンガムにインタビューした。この記事には最終章第4話までのネタバレが含まれるので注意してほしい。

――残すところあと2話でついに完結となる『ゲーム・オブ・スローンズ』ですが、最後の160分間に一体どんな出来事が我々を待ち受けているのか、想像もつきません。今後どんな心の準備をするようにファンにアドバイスすべきでしょうか?

リアム・カニンガム:物語の結末は、並外れたものになります。『ゲーム・オブ・スローンズ』とは、言うなればジョージ(・R・R・マーティン)、デイヴィッド(・ベニオフ)、ダン(・ウェイス)、ブライアン(・コグマン)、そしてデイヴ(・ヒル)たち脚本家が取り組んできた壮大なチェス試合のようなものです。物事が実際に起こるまでは、誰にも展開は予測できないのです。あらゆる人に「玉座は誰のものになると思う?」と聞いて回ったとしても、返ってくる答えはバラバラでしょう。ストーリーテリングの面から言えば、我々が目指していたところに落ち着いたのは確かです。このフィナーレにたどり着くまでの道のりで、ファンの皆さんの頭を悩ませることができたのは本当に光栄なことです。しかもすごく楽しいですしね。バーで夜を過ごしていると、ビールを何杯か飲んだ後で誰かが私の肩をトントンと叩いて言うんです。「これこれはこうなって、最後は誰々が玉座に着くんだろう?」とね。しかも彼らは、自分の仮説を披露しようというつもりじゃない。私が振り返って、「そうじゃない!」と言うのを期待しているんです。そしてそれを皮切りに色々聞き出そうというわけですよ。これまでずっとこうしたひどい目にあってきたわけですが、あと少しでついに秘密がすべてなくなります!

――先週のエピソードでは、ヴァリスとティリオンがデナーリスは暴君なのか優れた指導者なのかを疑い始める場面がありましたが、これに関してダヴォスの意見は示されませんでした。彼女の指導者としての資質についてダヴォスはどう考えていると思いますか?

ダヴォスが2人に言ったことを思い出してみてください。「単純に1人の男と立派な女性がいて、彼らが一緒になれば、それは素晴らしいことだと思わないか?」。彼は将来的に問題が起きていることをわかっていて、2人はとても仲が良いことを知っているからこんなことを言うんです。私自身も含めてですが、壁の上の老人たちは下の様子を見下ろしながら、「これで万事解決するかもしれない」とでも考えているのです。昔から言い習わされてきているように、王が王でいられるのは周囲から王だとみなされている間だけなのです。ティリオンとヴァリス、ダヴォスたちは、「どうすれば上手くいくんだ? どうすれば上手くいくように手助けできるんだ?」と考えているわけです。戦いの後はそういった感じになりつつありました。

しかし、彼女は今や「何があってもこれが欲しい、どんな代償を払っても構わない」といった良くない兆候を見せ始めています。すると周囲は「ちょっと待った。助けようとしているはずの人々を全員殺すことになるのはおかしい」となるのです。我々がベトナムで村を救おうとして村を焼いたのと同じですよ。それが今の状況なのです。とはいえ、軍事的な側面から言えばサーセイを王都から追い出さないといけないということがあります。でも同時に、彼女の後釜についての会話も始まっているのです。これにより問題はよりヒートアップしていくわけです。

>>2以降に続きます

2019年5月12日22:36
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