視聴者国民が、この宮藤官九郎を始めとする制作者に求めているのは「誠意」だ。
必ずしも「敬意」を持てない対象であったとしても、最低限の「誠意」がなければ、伝えたいことも伝わらない。
こうしてたまには真面目な文体で記すのも、宮藤官九郎以下制作陣に対する敬意は0だが、少なくとも誠意は示さねばと思うからだ。
その一方で、今、組織に庇護されている連中は、個々の存在について誠意を持とうとしない連中が多すぎる。
この宮藤官九郎以下の制作陣も典型的にそのタイプだろうし、最近はNHK全体にそういう傾向がみられる。
NHK会長などは、先日「いだてん」の視聴率が上がらないのに言及したはいいが、「視聴率はかんばしくないが、別の角度から楽しんでくれ」旨の発言をしている。
詭弁である。またそれ以上に視聴者国民に対する誠意が一片も感じられない物言いである。
たかだか5ちゃんねるとはいえ、見る気になれない理由は多くの人から出されており、真面目な意見も多い。
このような批判の声が耳に入っていないわけはないし、仮に入らないのなら情報産業の元締め的組織として失格だろう。
視聴率は単なる数字ではない。これは、公党の支持率にしても同じだ。
支持率に表れた批判に対して誠意を示さない政党は間違いなく見捨てられていくのである。
NHKだけサンクチュアリで保護されるなどという事があろうはずがないし、あって良いはずがない。
視聴率という数字が下がって行くなかで吹き出した具体的な批判や要望について、今すぐどうこう出来ないとしても、少なくとも何らかの回答を示そうとすること、それが誠意というものだ。
「視聴率はかんばしくないが別角度から楽しんでもらいたい」だと?
視聴者国民を侮辱する意図があるのであれば、それなりの覚悟をもってすべきだろう。