「俺たちのロックは終わっちゃいない」と、50代の音楽関係者は言った。パンクバンド「ザ・スターリン」の遠藤ミチロウさん(享年68)の訃報を受け、同世代のミュージシャンが続々と声を上げている。

 シングル「B・BLUE」などの代表曲のあるBOØWYは、布袋寅泰(57)のニューアルバムでドラムス高橋まこと(65)とベース松井常松(58)が共演。1988年の解散ライブ以来31年ぶりとこのほど報じられた。

「遠藤さんも高橋も福島出身で、高橋は遠藤さんの被災地復興ライブ活動に賛同し行動する同志でもあったんです。遠藤さんの訃報を受け、高橋はミュージシャンでいち早く追悼コメントを出して『THE ふくしま もう一度やりたかった』とツイートしており、遠藤さんのイズムを受け継いでいく雰囲気があります」(スポーツ紙芸能デスク)

 BOØWYとスターリン。80年代の全盛期を知る中高年からすると、意外な組み合わせにも見えるが、彼らだけじゃない。原宿のホコ天から1989年にメジャーデビューし、日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などで人気だったビジュアル系バンドの先駆け「AURA」。ボーカルREDS☆(51)は「その昔パンクヒーローを助手席に乗せて飯田橋から日清パワーステーションへ」などと、遠藤さんとの思い出をツイート。パンクとビジュアル系というジャンルを乗り越えて信奉していたようで、本紙にこんなコメントを寄せた。

「一旦ステージに降り立った瞬間、全霊で覚醒するその様を目の当たりにした僕は鳥肌とショックに打ちのめされ暫く感動の余韻から立ち直れなかった。ミチロウさん、貴方に受けた衝撃は未だ自身の血管に脈々と流れています!」

 AURAは結成30周年を迎えた現在も活動中だ。

 キッスやエアロスミスとも共演したことで知られるハードロックバンド、BOWWOW(バウワウ)のリーダー山本恭司(63)もそんなひとり。訃報を受けて、こんなツイートをしていた。

「昭和の時代はね、BOWWOWとスターリンも共演したし、BOWWOWとスタレビが一緒にツアーしたり、BOWWOWのファースト、セカンドステージの間に佐野元春くんが歌ったり、平成以降では考えられないような色んな事が普通にあったんだよ。歌謡番組でキャンディーズとかに混じってハードロック演ったりもしたな」

 そんな時代に共に生きたからこその絆でもあるのだろう。彼らは中高年になった今も往時を忘れちゃいない。これからも遠藤さんの生きざまを語り継ぎ、ロックしシャウトし続けていく。

5/8(水) 15:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190508-00000022-nkgendai-ent
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