FC東京のU―22日本代表MF久保建英(17)が6月の親善試合でA代表デビューすることが濃厚となった。複数の協会関係者が明かした。今月23日にはU―20W杯(ポーランド)が開幕するが、将来を見据えA代表での活動を優先させる見通し。6月5日のトリニダード・トバゴ、9日のエルサルバドルとの連戦に出場すれば、98年4月の市川大祐(17歳322日)に次ぐ戦後2番目の年少出場記録となる。

 北中米の強豪と激突する6月の親善試合で、久保のA代表デビューが見られそうだ。複数の関係者が明かし、4日のG大阪戦後には森保監督も「年齢に関係なくその選手にふさわしい、成長する場でプレーできるようにしていきたい」と話した。既にFC東京でも主軸を担う久保にとって“飛び級”でのA代表招集は自然の流れと言っていい。

 日本協会では、さまざまな議論を交わしてきた。本来はエースとして期待されたU―20W杯は今月23日開幕。一方で、6月にはA代表の親善試合2試合と南米選手権(ブラジル)が控える。17歳の久保を複数の代表に並行して選出するのは負担が大きい。協会が優先したのは久保の未来、そして東京五輪、22年W杯を見据えたA代表招集プランだった。

 協会関係者によれば、親善試合直後に開幕する南米選手権への招集も視野にあるが、現状は限りなく不透明という。この日、取材に応じたFC東京の大金社長は「建英(久保)に限らず、リーグ戦をやっている中で戦力を取られるのはどうなのかというのは感じる。一方で、経験を積ませてあげたい思いもある」と言葉を選んだ。

 森保監督も「親善試合とコパ(南米選手権)、全てが別になるか分からないが、それぐらいの考えを持ってやらないといけない」と話しており、まずは親善試合でのA代表デビューが濃厚だ。6月4日に18歳の誕生日を迎える久保が出場すれば、史上2番目の年少記録。「令和」の日本サッカーに、文字通り新風が吹く

5/6(月) 5:30配信 スポニチ
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写真https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/05/05/jpeg/20190505s00002014415000p_view.jpg