◇明治安田生命J1第10節 鳥栖0―2大分(2019年5月4日 昭和電ド)

J1最下位に低迷する鳥栖のルイス・カレーラス監督(46)が解任されていたことが4日、分かった。
関係者が明らかにした。カレーラス監督はこの日、敵地で行われた“九州ダービー”大分戦で「体調不良」を理由に突然の欠場。
記念すべき令和初のゲームに、指揮官の姿はなかった。腹心のマルク・ボレイコーチ(38)、マリオ・マンセボフィジカルコーチ(34)もベンチ入りしなかった。
成績不振による解任で、近く正式発表される見込みだ。関係者によると急きょ非公開となった1日から、練習に不参加だったという。

元バルセロナ戦士のカレーラス監督は、ポゼッションサッカーでの攻撃的サッカーを掲げたが、リーグ戦10試合でわずか1得点。
期待された得点力不足は解消されず、29得点でリーグワーストだった昨季より深刻化していた。

試合では、昨季、降格危機のチームを残り5試合から指揮し、無敗で残留に導いた金明輝コーチ(37)が代行で指揮を執ったが、0―2で完敗
。「率直に準備不足。ぶざまなゲームをして申し訳ない」。6試合連続の無得点、5連敗の苦しい状況に苦渋の表情を浮かべた。

カレーラス監督不在を問われたFWフェルナンド・トーレス(35)は力なく「この試合に向け準備をしてきたし、
自分たちのいいものをみせてプレーしたが、こういう結果になった」と話した。

前節のホーム湘南戦に敗戦後、ミーティングでFW金崎夢生(30)が不満を爆発させ、温厚な鳥栖サポーターからもブーイングや罵声が飛ぶかつてない不穏な空気が漂った。
だが、竹原稔社長は監督続投を明言し、カレーラス監督も次戦への意欲を見せていたが、解任という結果になった。
大分戦後に竹原社長は「私は体調不良じゃないですよ」と指揮官不在の理由を煙に巻き「今日は何もしゃべりません」と状況説明を拒んだ。
竹原社長が「劇薬」と形容した「監督解任」のカードは切られた。
チームは再生を期し、リーグ戦残り24試合、ひたすら勝利を目指すしかない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00000002-spnannex-socc
5/5(日) 5:00配信

https://www.nikkansports.com/soccer/jleague/j1/data/standings/
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