「1選手平均」では川崎が神戸を逆転

 J1リーグは平成最後のゲームとなる第9節を終え、FC東京が首位を快走。名古屋グランパスや大分トリニータが上位を賑わせる一方で、ガンバ大阪、ジュビロ磐田、サガン鳥栖といったクラブが下位に低迷している。

 先月いっぱいで移籍選手の登録期限がクローズされたのを受け、J1全18クラブの「推定市場価格」を新たに更新したのが、ドイツの移籍専門サイト『tranfermarkt』だ。

 推定市場価格は同サイトが全世界のフットボーラーを対象に付けている”市場価値”で、年齢や実績、過去に生じた移籍金などを総合的に判断して算出されている。今回は各クラブの登録選手全員の評価額を合算した総額で、ランキングを作成してみた。

 堂々1位に輝いたのは、浦和レッズだ。総額3070万ユーロ(約40億円)で、個人のトップ10にファブリシオ(375万ユーロ=約4億8000万円)とエヴェルトン(250万ユーロ=約3億2500万円)のふたりを送り込んでいる。日本人選手も杉本健勇、槙野智章、興梠慎三、柏木陽介の4人が200万ユーロ超えを果たしており、タレント集団の面目躍如といったところだ。

 200万ユーロの差で2位に食い込んだのが、ヴィッセル神戸である。総額は2808万ユーロ(約36億5000万円)で、リーグトップのアンドレス・イニエスタ(675万ユーロ=約8億7800万円)がグッと数字を押し上げている印象だ。現在7人の外国籍選手を抱えているが、ルーカス・ポドルスキ(230万ユーロ=約3億円)やセルジ・サンペール(200万ユーロ=約2億6000万円)、ダビド・ビジャ(150万ユーロ=約1億9500万円)と、イニエスタに比べれば評価額はさほど高くない。浦和と同様、日本代表の西大伍や山口蛍など日本人の高額プレーヤーを多く抱えているのがポイントだ。公表されていないが、もし総年俸でランキング化したなら、間違いなくダントツの1位だろう

 3番手は、リーグ連覇中の王者・川崎フロンターレで2655万ユーロ(約34億5000万円)。チームトップは小林悠(270万ユーロ=約3億5000万円)で、新加入助っ人のレアンドロ・ダミアン(250万ユーロ=約3億2500万円)が続く。

 今回は推定市場価格の総合値で比較しているが、クラブによって登録選手数はまちまち。総額を登録人数で割った「1選手平均」を出してみると、浦和が約99万3500ユーロ、神戸が約85万90ユーロで、そして川崎が約88万5000ユーロ。こちらでは神戸を抜いて川崎が2位となる。

4/29(月) 6:25 サッカーダイジェスト
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