0001江戸領内小仏蘭西藩 ★
2019/04/27(土) 06:20:59.55ID:5Nw/hSqn9https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190427-00276334-toyo-bus_all
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鉄道ミステリーの第一人者・西村京太郎氏。背景の壁紙はTV番組「ゴロウ・デラックス」に出演した際の舞台美術をもらったそうだ(撮影:坪内政美)
「西村京太郎」という名前を知らない人を探すのは難しい―――。トラベルミステリーの第一人者として知られる西村京太郎先生は、御歳88歳、今年9月で89歳となる。
十津川警部シリーズは大ヒットドラマとなり、テレビで毎週のように放送中だ。著書は今年の3月末時点で619冊、累計2億冊以上発行されており、現在も年間12冊、新作を出し続けている。
そんな名の知れた有名小説家に、ほぼ毎週会える場所があるという。それは神奈川県湯河原町にある「西村京太郎記念館」。その情報をWebの口コミで知ったときは驚いた。半信半疑だったが、とりあえず記念館に行くことにした。
■毎週日曜日はサイン会
西村京太郎記念館は湯河原町にある。気分を盛り上げるため、東京駅からは西村作品にもよく登場する「特急踊り子号」に乗車し湯河原駅に向かった。
(略)
――時刻表はどちらの出版社のものを使っていますか?
どっちだったかな……。
私が持参したJR時刻表とJTB時刻表を手に取り、迷っている。長年使われているはずなのだが……。弘法筆を選ばずとはまさにこのことか。
だって中身違うわけじゃないよね? あ、でも毎月持ってきてくれるのはこっちだね。
(そう言ってJR時刻表を手にとってパラパラとめくった)
例えばここ、外房線で平日と土日で発車時刻は同じなのに、東京駅での到着時刻が違う。
これはなぜだろう、と調べていくと、使っているホームが、平日と土日だと違ったりしているわけ。東京駅の一番深いところに列車が行くと、その分時間がかかって、列車の到着時刻が微妙に違ってくる。1〜2分あれば人が殺せるからね。
――よく見つけられますね! そういうところからトリックを考え出すのですね。
毎日見てるから。時刻表を見ていると、その矛盾に気づくよね。土日運休とかね。その到着列車が何番線に入ってくるのかまでは時刻表ではわからないので、あとは東京駅に電話して聞いたりね。
■どうやってトリックを作る?
――時刻表からトリックを作られることが多いですか?
全部が全部そうじゃないけどね。例えば駅と駅の間の時間がやたら長いところがあるじゃない。なぜ長いのか? と調べると、実はそこですれ違い停車などがある。降りられないが、駅で列車が停まっているので、そこで殺すとかね。 殺すには十分な時間もある。
――殺す時間(笑)。なるほど、次のテーマとなる路線を決めたら、その時刻表を徹底的に調べるわけですね。
出版社に来年はこの路線でお願いします、とか言われるんだよね。でも秘境駅が多い路線だと、駅がなくなっちゃうときがあるんですよ。仙山線の八ツ森駅は書いてるときになくなっちゃったんだよね。
――えっ、それは話として困りますよね。どうされたんですか?
仕方ないから、過去の思い出のシーンということにしたんだよね(笑)。
(略)
――だから先生の小説は、旅情が感じられたり場面が想像できるんですね。
ぼくの本のよさは読みやすさだと思うんですよね。東京ー新大阪区間の3時間足らずで読めちゃう。
ただ、ミステリーファンからはクレーム来ないけど、鉄道ファンはミスを見つけると指摘してくるんだよね。
(以前、鉄道ファンが喜びそうなミスをした本がむしろ口コミで売れてしまった。それに味をしめた担当が、毎回1カ所わざと間違えてほしい、と依頼してきたことがあったという。
そういうことにも答えてしまいそうなサービス精神旺盛な西村先生)
※ 全文は記事で