補強はしない。自分を信じろ! 阪神・藤原崇起オーナー(67)=電鉄本社会長=が22日、大阪市内の電鉄本社で取材に対応した。
チームは借金6、単独最下位と低迷しているが、新外国人の獲得など緊急補強策をきっぱりと否定。現状の打開へ「自分を信じること」とナインにメッセージをおくった。

悩み、苦しむ矢野虎の雑念を振り払うように、藤原オーナーがハッパをかけた。緊急補強はしない。まだ戦えることを、信じている。

「(戦力は)十分ですよ。みんな、すごいメンバーですよ」

電鉄本社のロビー。「応援して下さる方には本当にご心配をおかけしています」と頭を下げたが、新外国人獲得などの可能性を問われると、きっぱりと否定した。

4番候補として獲得したマルテは右ふくらはぎ負傷で出遅れ、ガルシアは登板3試合連続KOで2軍落ち。昨季途中入団のナバーロは打率・222、0本塁打でここ4試合、出番すらない。

ジョンソン、ドリスは勝利の方程式を形成しているが外国人枠(4)を2つ、持て余しているといっても過言ではない状況。
近年繰り返される助っ人野手の不振だが、今年は例年以上に厳しいと言わざるを得ない。それでも現時点で緊急補強に動くつもりはない。

「(課題は)どこや、といわれたら紙一重のところだと思うのでね。選手一人一人は自分のやってきたことを信じてやってくれたら、そこで道は開けていくんじゃないか、と」

前日21日に満員の甲子園で巨人に敗れ、同一カード3連敗。屈辱の開幕からG戦6連敗を喫し、今季初めて単独最下位に転落したばかり。
開幕して1カ月もたっていないのに、借金は6にまで膨らんだ。チーム打率・235はリーグ5位、防御率4・29はワースト。それでも、まだ4月−。

「揚塩社長にも『何かあったら、みんなにそういうことを伝えてよ』というふうに昨日も言いました」

平成最後の伝統の一戦を見届けた後、フロントにも、そう言葉をかけたことを明かした。

「勝つ、負けるというのは間違いなくどっちかがあるわけですけど、その差は自分を信じることではないかな、と。今はそういうふうに思っています」

まずは信じること。就任1年目の新オーナー自身、誰よりも矢野虎の底力を信じている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190423-00000024-sanspo-base
4/23(火) 7:00配信