《平成も…もうすぐ…おわって…しまいますねぇー!!!》

中森明菜(53)がファンクラブ会員向けの会報で、このほどそんなメッセージをファン宛てに送った。便箋に直筆で心境がつづられており、

《あたしは…昭和の人間ですが…この平成のうちに…なにかしら…やって…おきたいなど…みなさんは、あるのかナぁ――…!?》

そう問いかけた後、文面はこう続いている。

《あたしは…あまり…そういうのには…心…動かないので…んん…なんとも…とぉっ!!いっても…なんだか…さみしいですぅ!》

明菜が2016年から2年連続で開催していたディナーショーは、昨年行われなかった。
免疫力低下で体調を崩し、長らく遠ざかっていた芸能活動を再始動し、NHK紅白歌合戦に出たのが2014年。
17年にはデビュー35周年を記念したオリジナルアルバムをリリースし、ホールでのコンサートをと期待されていたが、それも頓挫している。
さみしいのは平成が終わることなのか、それとも、明菜自身のことなのだろうか。

赤いインクの文面は、こう結ばれている。

《なにより…みなさんが…日々…新しく…新鮮な…ここちの良い日々が訪れてくれたら…なによりですぅ》

■「昭和の人間ですが」

 明菜を長く取材するベテラン芸能記者、青山佳裕氏はこう言う。

「ファンへの会報は年に3〜4回、会員に送られるのですが、今回の最新号にも、何も新たな活動報告や予定がない。
ご本人も『昭和の人間』と書かれている通り、昭和の歌姫の時間は昭和で止まってしまっているように感じているのかも知れません。
また元号が変わり、新しい時代へとなっていくなか、自分だけ取り残されていくような気持ちにさいなまれている。何かやろうとしても、何もできない。
このまま、どんどん過去の人になっちゃうというような寂しさも感じられ、本当に戸惑い、途方に暮れ、言外に『助けて』と心で叫んでいるように見えます。ちょっと悲痛ですね」

明菜が今どこにいて、何をしているのか。ひとりなのか、パートナーといるのか等々、何ひとつ明らかになっていないという。

「同じ昭和の歌姫であった松田聖子さんは、あの時代、誰よりも明菜さんをライバル視し、明菜さんの活動などについて周囲に聞きまくっていたと、音楽プロデューサーの酒井政利さんが最近そう振り返られていました。
その聖子さんは今も健在で、次の時代も見据えている。そういう姿もあって、ファンは明菜さんの体調を心配しつつも、まだまだやれるし、もう一花咲かせてほしいと願っているのではないでしょうか」(青山氏)

平成最後の中森明菜からの手紙。応援するファンの思いが届き、令和最初の手紙では少しでも前向きになるよう、願うばかりだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/16334081/
2019年4月18日 9時26分 日刊ゲンダイDIGITAL

https://www.youtube.com/watch?v=Hm411039tcs
Liar  中森明菜