コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の罪で起訴されたテクノユニット「電気グルーヴ」メンバーで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(51)が4日、保釈された。3月12日の逮捕から23日ぶり。午後7時過ぎ、警視庁東京湾岸署の玄関に姿を見せた瀧被告は「本当に申し訳ございませんでした」と25秒間にわたって頭を下げた。

 黒スーツに黒ネクタイ姿の瀧被告は「この度は私、ピエール瀧の反社会的行為により、大変多くの皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしてしまいました」と謝罪の言葉を並べた。

 湾岸署前には報道陣のほか、10人ほどの熱狂的ファンら計200人が保釈の様子を見守り「頑張れ」「めげるな」「応援してるぞ」などの声が飛んだ。電気グルーヴのライブで瀧被告が着用したことのあるケンタウロスの着ぐるみ姿のファンもいた。

 電気グルーヴの相方・石野卓球(51)は前日から自身のツイッターに大量投稿。この日も「えー!?死刑じゃないの?」「早く瀧に会いたいなー」など、大量につぶやいた。

 保釈後は弁護士事務所に向かい、今後についての話し合いが行われたとみられる。捜査関係者によると、瀧被告は取り調べの中で「20代からコカインや大麻を使用していた」「やめていた時期もあった」などと供述。瀧被告も今後の生活を模索する上で、当面は長期間依存してきた薬物と断絶するために専門施設で治療を行うことになりそうだ。

 起訴状によると、瀧被告は先月12日頃に自宅とは別の都内マンションでコカイン若干量を吸引した。今月2日に起訴され、3日に弁護人が保釈請求。この日午後1時頃に東京地裁に認められ、同5時頃に保釈保証金400万円を納付した。

 起訴された2日には「ソニー・ミュージックアーティスツ」がマネジメント契約解除を発表。ユニットの今後について、同社は「決まっていない」としているが、逮捕の影響は各所に広がっている。今後は、数億円にも及ぶ損害賠償に対応する必要にも迫られる。

4/5(金) 6:08配信 スポーツ報知
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