年号が変わる際、「恩赦」が施行される場合があります。天皇家の慶弔時に「赦」す行為を言います。

 昭和天皇崩御の際は「大喪の礼」、皇太子ご成婚の折にも恩赦が行われました。が、いずれも保護観察中の身分だった人など「軽い刑」を受けている人が対象になりました。今回の令和への年号変更。そして皇太子殿下の即位。恩赦が行われるのでは、という意見が出てきました。

 恩赦というと、当然重大犯などは「期待」していまいます。一縷の望みにかけるということです。

 ただ、ほぼ、冤罪であることを有識者、政治家(鈴木宗男氏ら)、ジャーナリストなど多くの人がそう認識している袴田事件の袴田巌さんのような人は恩赦の対象になっても良いでしょう。
 また恩赦に関しては世論的に厳しい声もあります。恩赦だから何でもかんでも釈放・無罪放免というわけにはいきません。

 そこに降って沸いたのが「ピエール瀧容疑者も釈放されるのでは」というネット世論。期待も含めてでしょうし、ファンの希望はよく分かります。が、取り調べ中に恩赦はないでしょうし、あまりに世間の話題をかっさらった事件ですから、ここで恩赦してしまうと参院選、統一地方選を控えた与党にとって逆風になりかねません。有権者であるのは大部分が高齢者であり、ピエール瀧容疑者のことを知らない人がほとんど。

 また薬物追放の観点から野党に突っ込れるのも自民党は嫌がるでしょうし(それでなくても閣僚問題、消費税など問題山積み)、ちょっと考えにくいでしょうね。


それでも、

「新天皇陛下の即位で恩赦あるんですよね? ピエール瀧案件は、そこで解禁するんじゃないですか?」
「ピエール瀧も改元の恩赦で不起訴にならないのかな?」
「ピエール瀧さんもう元号変わるし恩赦でいいんじゃないかな。お誕生日だって近いし、、」
「ピエール瀧に恩赦は適応されないのか? これはやったら支持率馬鹿上がりだ」

 といったツイッターの声もあります。ファンは有難いものです。(文◎編集部)

http://tablo.jp/case/society/news004724.html