須藤豊氏「金満補強の巨人が優勝」 広島は救援陣整備が課題 セ・リーグ順位大予想 (1/2ページ)
プロ野球、MLB開幕
https://www.zakzak.co.jp/smp/spo/news/190329/spo1903290009-s1.html
2019.3.29

 29日に開幕するセ・リーグの今季順位を、夕刊フジ評論家の須藤豊氏(81)=元巨人ヘッドコーチ=とプロ野球担当記者5人も大予想。ここでは原巨人が優勢だ。




 ■夕刊フジ評論家・須藤豊氏

 お金で愛は買えないが、優勝なら買える。丸、新外国人ビヤヌエバ、炭谷、中島、岩隈らを補強した今季の巨人はそれを実証することになるだろう。

 願わくば、4年ぶりに復帰した原監督には生え抜きの若手を積極的に登用し、補強戦力とミックスした形で戦ってほしい。それがファンにとって将来へ向けて希望になる。岡本がシーズンを通して4番を務めることができるかどうかが、大きなポイントとみる。

 広島は丸が抜けたとはいえ、打線はピカイチ。救援投手陣の整備が課題だ。ヤクルトは若手が育っており、阪神も外国人の働き次第でさらに上位を望める。

 ■新任・与田、矢野両監督の“新風”期待 夕刊フジ記者・笹森倫

 イチロー氏は引退会見で「日本の野球が米国の野球に追従する必要は全くなくて。やっぱり頭を使う、面白い野球であってほしい」とメッセージを送った。

 だがセ・リーグでは近年、ベンチワークを含めたスリリングな駆け引きが物足りない。昨季でいえば、中日以外の5球団の監督を外野手出身者が占めたせいもあるか。単純な力勝負では、戦力充実の広島に分があった。

 新任監督たちに新しい流れを呼び込んでほしい。巨人は元内野手で球界随一の実績を持つ原監督。阪神は捕手出身の矢野監督が2軍から昇格した。中日・与田監督は元投手で指導実績は少ないが、監督経験十分の伊東ヘッドコーチが支える。

 優勝には巨人を推すが、原監督の復帰で即V奪回では、過去3年間のセ・リーグが陳腐に見えてしまうので、予想が外れるのが望ましい。

 ■巨人にコイ封印決め手なし 夕刊フジ記者・江尻良文

 読売新聞グループ本社・渡辺恒雄代表取締役主筆(92)の「もういっぺん優勝するまでは、死ぬわけにはいかない心境」という発言を聞くと、心情的には巨人に優勝してほしい。記者自身が“中期高齢者”の古希を迎えたON世代、プロ野球記者一筋48年目の開幕とくれば当然だろう。

 しかし現実は厳しい。リリーフ陣の不安が解消されず、“勝利の方程式”は依然として確立されていない。セ・リーグ3連覇の原動力になったお家芸の“逆転の広島”を封じ込める決め手がない。4年ぶりの復帰の原監督には広島に対する苦手意識がなく、気後れする心配はないが、あくまでやるのは選手だ。


 ■「24歳トリオ」機能なら阪神浮上 夕刊フジ記者・山戸英州

 広島は昨年までのようにぶっちぎりではなく、混戦模様。4連覇達成の鍵は、新井貴浩氏からチームリーダーの座を継承した菊池涼の「まとめる力」にあるとみる。

 ヤクルトは開幕三塁内定の村上に期待。投手陣の不安が解消されれば、攻撃陣は不動だけに強さを発揮しそうだ。昨季最下位の阪神は新人の木浪、近本、3年目の大山の「24歳トリオ」が機能すればCS圏内確保。大型補強した巨人では、広島からFA移籍した丸は間違いなく手ごわいが、他の補強選手たちが看板通り働けるかどうか。中日は新人の根尾がいつ1軍昇格となるか。次代を担う選手だけに、早く1軍の舞台で見たい。
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