フリージャーナリスト、池上彰(68)が24日、東京・丸の内のKITTEで行われた車いすの英理論物理学者、故スティーブン・ホーキング博士の著書「ビッグ・クエスチョン」(NHK出版)の発売記念パネルディスカッションに参加した。

 同著は昨年3月に76歳で死去した博士の絶筆となった人類への提言などをまとめたもので、14日に発売されたばかり。2男1女の父親でもあった博士の次男でスティーブン・ホーキング財団に勤めるティモシー氏(39)も出席し、「生前の父の願いでもありますが、若い世代にはさらに遠くの宇宙へ飛び出す方法を見つけてほしい」と呼びかけた。

 同著の中で博士は、地球温暖化が進み核戦争の危険のある今の地球から、人類は地球外の惑星に住む必要があると提言。池上も「太陽が何百億年か遠い先の未来には、巨大になって地球の軌道が飲み込まれる。温暖化はさておき、一般論として、いずれ地球から脱出しなければならないときは来ると考えています」と解説した。

https://www.sanspo.com/geino/news/20190324/geo19032421140037-n1.html