[パリ 15日 ロイター] - フランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトンは、2019年夏のメンズウエア・コレクションから、米ポップ歌手の故マイケル・ジャクソンさんをテーマにしたものを除外すると発表した。ジャクソンさんの子どもへの性的虐待を告発するドキュメンタリーの公開を受けたもの。

このコレクションは1月にパリで行われたショーで発表され、6月に販売開始が予定されていたが、広報担当者が中止を発表した。

HBO制作のドキュメンタリー「Leaving Neverland」は、2人の成人男性が1990年代初めにジャクソンさんと親しくなり、性的虐待を受けたと証言する内容が盛り込まれている。

ルイ・ヴィトンは、ショーの際にはドキュメンタリーについて知らなかったと釈明。2018年3月から同社でメンズウエアを担当する米デザイナー、バージル・アブロー氏は「このドキュメンタリーの公開により、ショーが感情的な反応を招いていることを認識している。私は、子どもに対するあらゆる形の虐待や暴力およびあらゆる人権侵害を厳しく非難する」との声明を発表した。

2019年3月18日 / 12:46 / 18時間前更新
https://jp.reuters.com/article/fashion-france-lvmh-idJPKCN1QZ08F