(オープン戦、DeNA1−4ソフトバンク、16日、横浜)
ソフトバンクのドラフト1位・甲斐野央投手(22)=東洋大=がDeNA戦(横浜)で九回に5番手で登板。
自慢の速球が157キロを計時するなど三者凡退に抑え、開幕1軍が決定的となった。

ハイタッチの中心で、感激を我慢するような遠慮がちな笑顔が新鮮だ。ソフトバンクのD1位・甲斐野央投手(東洋大)が“プロ初セーブ”で1軍当確ランプを灯した。

「いい経験をさせてもらいました。(九回を)1度くらいやってみたかったし、よかったです」

3点リードの九回に、代打・神里、山下、代打・佐野をすべて二ゴロで締めた。「変化球が悪かったけど、直球で内野ゴロに仕留められてよかった」。
12日の巨人戦(北九州)でゲレーロに2ラン。「1球への思いが強くなった」と、その後は2試合連続の三者凡退。14球のうち10球の直球は、すべて155キロ以上で157キロも計時した。

ただ、工藤監督は少し苦笑い。「ちょっと力んでいますね」。その第一声に本音を続けた。
「(1軍に)残れるか残れないかというところでやっているんだろうけど、今までの球や成績をみても、1度打たれただけ。
執着せずに自分の球を投げてくれたら、いい結果につながると思う」。開幕1軍について「と思っています」と認めた。

DeNA・上茶谷大河投手も先発して、東洋大のD1位がそろい踏み。甲斐野は同級生の4失点に「改めてソフトバンクさんが敵でなくてよかった」とこぼした。
前夜はSNSで「早く寝ろよ」とエールを送った盟友とリーグも役割も違うが、そろって開幕1軍は決定的だ。

「自分のことで精いっぱいですけど、(上茶谷が)投げるのをみて刺激になりました」

最速159キロの触れ込みを疑う者は、もういない。し烈な若手中継ぎ陣のアピール合戦。ルーキーが頭ひとつ抜け出した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190317-00000023-sanspo-base
3/17(日) 7:00配信