3/14(木) 13:05配信
オオシバくん:

また芸能人の薬物事件が起きたんだね?
平松デスク:
ミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者が逮捕されたね。逮捕したのは、警察じゃなくて、麻取だから、しっかり内偵捜査をしていたんだね。


警察は、不審者への職務質問を端緒に、捜査を広げていくことがある。一方、麻薬取締官は、職務質問はしない。その代わり、じっくり内偵捜査を進める。薬物捜査のプロ集団なんだ。

オオシバくん:
警察とは、ずいぶん違うんだね。

平松デスク:
麻取は、正式名称が、麻薬取締部。厚生労働省の中の部署の一つなんだ。厚生労働省は、風邪薬や処方薬など、薬について所管する役所でしょ。薬の値段から成分まで、色んなことを調べたり、規制している。当然、違法な薬物についてもチェックしている訳さ。だから、厚労省は自分たちの組織の中に、麻取という、警察のような取り締まり機関を持っているのさ。

ところで、麻薬取締官と言えば、警察官ばりに、家宅捜索や逮捕しているイメージがあると思うけど、実は、薬学部を出て、薬剤師の資格を持っている人も多いんだよ。そこが、厚労省っぽいよね。

<中略>

オオシバくん:
ふ〜ん。そう言えば、ピエール瀧容疑者は、コカインを使っていたけど、所持はしていなかったんでしょ?

平松デスク:
そう、あれは、麻薬取締官も驚いたと思うよ。当然、所持をしていると踏んで、強制捜査に入ったけど、コカインは見つからなかった。幸いなことに、尿鑑定をしたらコカインの成分が出てきた。だから逮捕できた。たぶん、そんな感じじゃないかな。これは僕の予想だけど。

実は、コカインの使用って、摘発が難しいとされている。なぜかと言うと、コカインが、すぐ“消える”薬物だからさ。コカインの場合、その成分は1〜2日ぐらいで、体内から排出されて、消えちゃうんだ。

一方、覚醒剤だと、1週間ぐらい体内に残るとされている。だから、コカインは尿鑑定でも、なかなか引っ掛かりにくいんだってさ。変な話だけど、それほどコカインは、成分が“消えちゃう”薬物だから、麻取では、採取した尿を、すぐに冷凍保存するらしいよ。

【執筆:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】

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