インタビュアー「日本のクラブ・カルチャーが拡大しない原因としてドラッグの有無は関係あるか?」

石野卓球「ある。間違いなくある。それは。これは、書いてくんないかな?
クラブのムードは、ドラッグで左右される部分が間違いなくある。ただ海外にも、シラフ度の高いクラブっていっぱいあるんだけど。
例えばビッグ・ビーツのパーティーとかさ。
でも、もうちょっとアンダーグラウンドなテクノのパーティーとかになると、トんでる奴は確実にいるんだけれども、トんでない奴もトんでるムードに持っていく感じ。
それにはやっぱり、トんでる奴は必要。トんだ経験のある奴も、必要。そうじゃないと、わからないから。結局カラダを揺するだけ、とかになってしまうんだ。
それでもいいんだけど。『ドラッグは関係ない』って言う人もいるけど、それは音楽への接し方の問題であって、クラブでの楽しみ方っていうのとはまた別問題だからさ。
キメてる奴を『ダメだ』っていう奴らは、『やりたいんだけど羨ましい』っていう妬みだもん。本当にやらない奴は、そんなの関係ないもの。
『醜くトぶのは嫌だ』とかそのくらいだよ。で、やってる奴らがやってない奴に感じてしまうのは、優越感でしょ。だからさ、やりたきゃやりゃあいいと思うよ、別に。
全員やりゃあいいだろ、やりたい奴は(笑)!1回、1回ね。それが何で問題かっていうと、それでハマっちゃう奴がいる からなんだよ。
俺はもう乱暴に言えば、許可制にすればいいと思う。」