2019年03月04日 日刊SPA
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 シンガーソングライター・米津玄師が昨年3月に発売し、2018年を象徴する1曲となった『Lemon』。

 昨年の冬ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の主題歌として楽曲提供されたこの曲は、リリース2週間前からYouTubeにMV(ミュージックビデオ)が公開されていたのだが、今年2月上旬、なんと再生回数が3億の大台に到達した。

 3億と聞いてもピンと来ない人に向けて説明すると、ここまで再生回数が伸びたのは、日本のMV史上初となる快挙。

 米津本人は「こんな歌い難い曲」とコメントしながらも、『Lemon』は第一興商が発表した昨年の年間カラオケランキングで1位に輝いたほど、世間に親しまれている。昨年末の『第69回NHK紅白歌合戦』でパフォーマンスされたことも後押しとなり、この曲には今なお大勢の人々が関心を示しているようだ。

 しかし、3億回には満たなくても、1億回以上再生されているMVならば過去にも例がある。今回は、そのなかから6曲を紹介しよう(※再生回数のデータは2月下旬時点)。

◾AKB48『恋するフォーチュンクッキー』(2013年):約1.6億回再生

 まずは、国民的アイドルグループ・AKB48の“恋チュン”こと『恋するフォーチュンクッキー』。2013年6月の選抜総選挙で大島優子から1位の座を奪った指原莉乃は、この曲で初めてセンターポジションに立つこととなった。

◾三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE『R.Y.U.S.E.I.』(2014年):約1.3億回再生

 続いては、2014年の日本レコード大賞に選ばれた三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの『R.Y.U.S.E.I.』。同年5月中旬のMV公開から約10日間で100万回再生に届くと、その勢いのまま9月には1億回再生を突破してみせた。

◾RADWIMPS『前前前世 (movie ver.)』(2016年):約2億回再生

 2016年に公開され、社会現象を巻き起こした新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』。同作の音楽はロックバンドのRADWIMPSが担当し、4曲の主題歌を書き下ろしたが、なかでも『前前前世 (movie ver.)』はメンバー出演のMVも制作されている。

◾星野源『恋』(2016年):約1.9億回再生

 お次は、2016年に放送された自身の主演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主題歌だった星野源の『恋』。Perfumeの振り付けやライブ演出などに携わっているMIKIKOが考案した“恋ダンス”はこの曲のMV内だけでなく、『逃げ恥』のエンディングでも新垣結衣らによって踊られた。

◾DAOKO × 米津玄師『打上花火』(2017年):約2.4億回再生

 米津玄師といえば、彼が作詞・作曲し、ラップシンガーのDAOKOとともに「DAOKO × 米津玄師」名義で歌った『打上花火』も忘れてはならない。2017年に公開された新房昭之監督のアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌ということで、この曲のMVには、映画の印象的なシーンがふんだんに盛り込まれている。

◾DA PUMP『U.S.A.』(2018年):約1.6億回再生

 最後はDA PUMP再ブレイクのきっかけとなり、昨年末には彼らを2002年以来となる『紅白』出場へと導いた『U.S.A.』だ。CDジャケットの解禁時点では「ダサい」という感想が目立っていたものの、ユーロビートに乗せたキレッキレのダンスパフォーマンスがMVで披露されると「ダサかっこいい」に評価が一転。

(ソース先に動画あり、詳細はソース先で)