[ロンドン 28日 トムソン・ロイター財団] - 米ポップ歌手アリアナ・グランデさんは、英国で8月開催される性的少数者(LGBT+)の啓発イベント「プライド」への出演について、LGBTコミュニティーを利用して金儲けをしているとの批判に反論した。

グランデさんは「マンチェスター・プライド・フェスティバル2019」でヘッドライナーを務める予定。ただ最近、LGBTのパフォーマーが役割を果たすべきだとの意見が出ている。

あるLGBTはツイッターで「アリアナ・グランデをアーティストとしては尊敬するが、本当のLGBT+社会はその特権を認識し、この機会を利用してコミュニティー出身のアーティストを成長させるだろう」と投稿した。

別の利用者は「(性的少数者に該当しない)ストレートのアリアナがヘッドライナーになることで、チケットの価格が倍になり、LGBTコミュニティーに対する搾取のにおいがする」と書き込んだ。

グランデさんはツイッターで、チケット価格に対する権限はないと説明。「コミュニティーの英雄になるつもりも、LGBTの権利運動の顔になるつもりもない」と断った上で、「私のアイデンティティーや、人々が私にどんなレッテルを貼るかにかかわらず、このコミュニティーを祝福し、支援したい」と記した。

マンチェスターでは、2017年5月にグランデさんがコンサート中に自爆テロ事件が発生。十代の若者や少女を含む22人が死亡した。 グランデさんはこのことに触れ「私にとって大きな意味のあるこの街を訪れたい」と述べた。

マンチェスター・プライド事務局のコメントは得られていない。

2019年3月1日 / 11:43
https://jp.reuters.com/article/people-ariana-grande-idJPKCN1QI3CT