第91回アカデミー賞授賞式が25日(現地時間24日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、外国語映画賞を
アルフォンソ・キュアロン監督作『ROMA/ローマ』が受賞した。日本映画として、10年ぶりに同賞にノミネートされていた、
是枝裕和監督作『万引き家族』は受賞を逃した。

『万引き家族』は、昨年5月にフランスで開催された第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画として21年ぶりに最高賞
パルムドールを受賞。国際映画祭において最高の評価を受けたことで、オスカー受賞の機運が高まっていたが、
作品賞の筆頭候補にして、前哨戦となる第76回ゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞を受賞していた『ROMA/ローマ』の
壁は厚かった。

受賞はならなかったものの、是枝監督にとって今回は初めてのアカデミー賞。カンヌをはじめ、世界的な映画祭で
高い評価を受ける“世界の是枝”がオスカー像を受け取る機会は、これからいくらでもあるといえるだろう。

『万引き家族』は、生計の足しに万引きを重ね、社会の底辺に生きながらも、笑顔の絶えないある一家の姿を通じて本当の
家族の絆を問う人間ドラマ。昨年亡くなった女優・樹木希林さんをはじめ、リリー・フランキーさん、安藤サクラさん、松岡茉優さん、
子役の城桧吏(じょうかいり)くん、佐々木みゆちゃんら俳優陣の演技にも称賛が集まった。

https://movies.yahoo.co.jp/news/20190225-00000011-flix/