広島の中心打者としてセ・リーグMVPを2年連続で獲得した昨季終了後、国内FA権を行使し巨人に加入した丸佳浩外野手(29)が、夕刊フジの単独インタビューに応じた。
「不器用」と自認し、愚直なまでに磨き上げたフルスイングを、2ストライクに追い込まれても貫く美学。
開眼のきっかけは2016年、同い年で今季から同僚となったエース、菅野智之投手(29)の助言だったという。
昨季は自己最多を大きく更新する39本塁打。自らの想像さえ超えた、ホームランバッターへの“大化け”の真相を明かす。(聞き手・笹森倫)

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−−新天地での春季キャンプも終盤に入った。FAで巨人に来て1年目にありがちな気合の空回りもなく、自分のペースでやれているのでは

「まあ、もともと『気合全開だあ!』って感じじゃないですけど(笑)。最初予想していたよりは順調にやれてるかな。
初めての環境で、もうちょっと戸惑う部分があるのかなと勝手に思っていたが、意外とそういうこともなく、チームメートの皆さんにいろいろ教えてもらいながらキャンプを過ごしています」

−−2年連続MVPでも「もっと上のレベル」の野球人を目指し移籍

「考え方とか引き出しが、もっともっと増えていけばいいなと思った。自分はカープの野球がずっとベースできたが、
何が正しいとかではなく、別のチームにはまた別の目指している野球がある。
そういう引き出しが増えていけば、野球選手としてレベルが上がるのかなと僕は思います」

−−まだ移籍して日が浅いが、新しい引き出しは

「いろんな方に、積極的に話を聞くようにしています。やっぱり面白いですね。もともと巨人にいた坂本さん、亀井さん。
それに(陽)岱鋼さん、中島さんとか、いろんなチームから来た方もいる。打撃の考え方の話が多いですが、へえーと思うことがすごくある。新鮮ですね」

−−原監督は打撃練習の量もさることながら、全球フルスイングに感嘆。試合では追い込まれても強振を貫く印象だ

「2016年のオールスターで菅野に聞いた話がきっかけでした。
それまでは、追い込まれたらファウルで粘ろうと思っていたが、菅野は『ちょんちょん当ててくる打者は、打たれてもどうせ単打にしかならないから怖くない』と。
そこで自分がどういうタイプのプレーヤーかを考えました」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190223-00000017-ykf-spo
2/23(土) 16:56配信