■あの人はいま 元エイベックストラックス所属 浜崎あゆみさん(43歳)

2020年、NHK紅白歌合戦。 それを、TVで見つめる女性がいた。
女子高生のカリスマ、ファッションリーダーと呼ばれた人気歌手、浜崎あゆみさんは今……

「あの頃は若かったですね(笑)」
若き日を回想する浜崎さんは、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。紅白歌合戦で、私がトップバッターで歌を披露する夢を…」

昨年、全国を回るホールツアーに不信感を抱きエイベックスを電撃退社。
「満員御礼と聞かされていた。無料券の存在を知り屈辱だった。自力でアリーナくらい埋められる」

退社後、取り巻きのダンサー達と独立するがCDリリースの機会は叶わず、再びアメリカ人男性と入籍をし全米デビューに夢を賭けた。
しかしその後も、スピード離婚、ダンサーによる横領事件、SNSでの悪態、スキャンダルが続き、若手や新人の台頭に押され目立った活躍はできず42歳の若さで引退を決意。
今はアメリカ滞在の経験を活かしベジタリアン向けの料理屋を営む傍ら、地元の子供達にコーラスを教えている。

●暖簾の屋号の文字は浜崎さん憧れの歌姫、マドンナによるものだ。
「いらっしゃい」。相模原駅西口から歩いて35分。「ロサンゼルス家庭料理AYUMI」のピンク色の暖簾をくぐって店内に入ると、エルメスのスカーフを頭に巻いた浜崎さんと、先月入籍したばかりの夫ジェームズさんの元気な声に迎えられた。
「今年の4月にオープンしました。暖簾の『AYUMI』という文字はマドンナから貰ったサインを引き伸ばしたものだし、
開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらったおかげで、
県外から足を運んでくださる昔のファンが多く嬉しかったですね」

●とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという。
「私が修業したLAの老舗『DIVA』はベジタリアン向けが特徴だから、
肉料理がロサンゼルス料理だと信じ込んでる日本人にはモノ足りないようなんです。
それで怒られちゃったこともあるけど、それも修業のうち。我慢、我慢です」

●減量にも成功。
慣れた手つきで料理を振る舞う浜崎さん。菜食に変え10kgの減量に成功した。
「今ではフォトショ要らずなのよ?(笑)」
真っ白なインプラントをのぞかせ微笑む
「野菜は健康食の王様!」

●かつてのライバル安室奈美恵や、宇多田ヒカルについて尋ねると…
「あの人たち私より総売上では下だったんですけどね(笑) 」と、おどけ
「スポンサーに気に入られるのも才能だと思いました」
「不倫や離婚さえ無ければって…歯がゆいですけど。」
「今はもう現役に未練はありません。今度は、教え子で紅白を狙いますよ(笑)」

(写真)青首大根を手に持つ浜崎さん。