新日本プロレスの天山広吉(47)が、「さまよえる猛牛」と化した。

怨念坊主・飯塚高史(52)の引退記念大会(21日、東京・後楽園ホール)を前に、かつて結成した「友情タッグ」復活を提唱。
だがその声は届かず、ラストマッチでは6人タッグで対戦する。

先シリーズ最終戦(11日)には「こうなったら地獄に落としたる。もう友情なんてクソ食らえじゃ」と錯乱していたが、これは
あくまで試合直後の興奮状態での発言。やはり飯塚をこのまま見捨てることなどできない。

そこで注目したのが、2008年10月の本紙で飯塚が語った「昔の飯塚高史は等々力渓谷のどこかにある祠(ほこら)に
封印した」という証言だ。これを頼りにオフに入ってからは連日、東京・世田谷区の等々力渓谷に入り浸り飯塚の姿を捜している。

難航する作業に天山は「まさにツームストーン…。『近寄るな』というような怨念は何となく感じるんですけどね。眠っている魂を
呼び戻すために見つかればいいんですけど、難しい。(試合当日の)ギリギリまで捜索するつもりです」と執念を燃やす。

たとえ怨敵でも「最後くらいは花道を飾ってほしい。華々しくというか、一瞬だけでもいいから…。目を覚ましてもらえるように。
ヤツにはしっかりプロレスを締めくくってほしい」と今もまだ信じているという。

果たして飯塚は最後の最後に「心」を取り戻せるのか。熱い思いが届くこと、そして肝心の猛牛が「シベリア菓子のような
髪形をした不審者が、連日等々力渓谷の祠をあさっている」と近隣住人に通報されないことを祈るばかりだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190218-00000038-tospoweb-fight