火炎放射攻撃にはビクともしない。逃げ惑う人々を横目に、口から火を吹き、民家を焼き尽くすジャミラ。

「ジャミラ、てめぇ、人間らしい心はもう無くなっちまったのかよ?」というイデ隊員の叫びで、
一瞬ジャミラの動きが止まる。
 
水の無い星で変異したジャミラは火には強いが、水には弱く、科学特捜隊の人工降雨弾攻撃で弱ってしまう。

ウルトラマンに変身したハヤタ隊員(黒部進)もいつものスペシウム光線ではなく、
水を放射して、ジャミラを倒す。

倒れて、泥まみれで、のたうちまわるジャミラの悲しげな泣き声は子供の泣き声のように聞こえる。

 夕日の中でムラマツ・キャップが言う
「ジャミラ、許してくれ。だけど、いいだろう?こうして地球の土になれるんだから。お前の故郷、地球の土だよ。」

 国際平和会議が盛大に開幕し、科学特捜隊が建てた墓碑銘には
「人類の夢と科学の発展の為に死んだ戦士の魂、ここに眠る」と刻まれた。

 逆光のイデ隊員のシルエットが「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど…」と独白する。
イデを呼ぶ声に交じって、ジャミラの泣き声が聞こえた。