福井県福井市内のサッカースポーツ少年団の活動中、男性指導者2人が小学校敷地内で飲酒し、選手に対する暴言もあったとして、98団体が加盟する市スポーツ少年団本部(市体育館内に事務局)から注意処分を受けていたことが2月9日までに、同本部への取材で分かった。処分は1月22日付。

 同本部が登録団体を処分するのは事務局が把握している限りでは初めて。

 活動中の飲酒や暴言をやめさせてほしいと関係者から同本部に通報があり、聞き取り調査したところ2人とも認めた。練習試合のときに試合の合間に、対戦相手の県外チームから勧められ飲酒。OB会の昼食時に学校敷地内で飲んだこともあるという。勧められて余ったビールを、校庭の一角にある部室内に置いていたことも認めた。練習試合時の飲酒は少なくとも10年以上前からで、昨年も飲酒した。

 暴言について指導者の1人は「選手が同じ失敗をしたときについ言葉を荒らげてしまった」としている。

 同本部は「子どもが活動する場所で飲酒することはふさわしくない」などとして、不適切な行為を禁じる日本スポーツ協会倫理規定に違反すると判断した。

 処分には軽い方から「注意」「厳重注意」「活動停止」「登録取り消しおよび再登録の禁止」がある。行き過ぎた指導を反省し、学校敷地内での飲酒を一切行わないと約束したため、「注意」にとどめた。

 処分を受けた指導者2人は1月29日に反省文を提出。1人は福井新聞の取材に「反省している。二度と繰り返さない」と話した。

2019年2月10日 午前7時10分
福井新聞
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/794053