キムタクとしてではなく木村拓哉として、つまり一人の中年男性として、ジムで体を鍛えるという行為がおかしなものだとは思えないが、
マッチは「キムタクでい続けるために鍛えているのだろう」と思い込んでいるようだった。
一連の放送を受け、ネット上では「二人の会話聞いてると、全然キムタクリラックスして話してるし、マッチも下手に後輩から緊張されるの嫌いみたいだからね」と
マッチ側が、後輩を萎縮させないために敢えてざっくばらんなトークをぶっこんでるのだと解釈する声もあるが、果たしてそうなのだろうか。

基本的にマッチが偉そうなのは今に始まった話ではない。ただ、その偉そうな態度には根拠がある。
トップアイドルとして一世を風靡した時代があることはもちろんだが、のみならず、かつて「週刊文春」(文藝春秋)の独占インタビューに応じたメリー喜多川副社長は
「うちのトップはマッチです。SMAPじゃありません。失礼なこと聞かないでください」とキッパリ宣言しているのだ。

さらにメリー氏は当時社員だったチーフマネージャー飯島氏に「飯島、うちのトップは誰!?」と水を向け、飯島氏は「近藤真彦です」と即答。
ジャニーズ事務所内における所属タレントヒエラルキーの頂点は、誰がなんと言おうとマッチなのである。

ジャニーズ事務所という組織において、上層部の意思が絶対であることは、メリー氏が示している。
年上の先輩に、後輩が「??くん」と呼びかけるなどフランクな印象もなくはないジャニーズだが、そこには厳然たる上下関係が存在する。

マッチが事務所のトップアイドルであることは、2014年〜2015年のジャニーズカウントダウンライブ、通称カウコンでも明らかだった。
マッチのデビュー35周年イヤーだったため非常に出番が多く、マッチをヨイショするお祭り状態となったことに、若手グループを見るため東京ドームに赴いたファンたちは辟易した。
その年、『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)でもジャニーズタレントが総立ちでマッチの出番を盛り上げる“おやじの宴会”シーンも話題となっていた。

2016年は唐突すぎる紅白のオオトリを務めたマッチ。そして2017年の『FNS歌謡祭』ではスペシャルバンドを従え、トリに近い時間帯に登場。