◆練習試合(45分×4本)F東京9―3名古屋(9日、沖縄・南風原町 黄金森公園陸上競技場)

F東京のU―20日本代表FW久保建英(17)が開幕スタメンへ大きく前進した。
沖縄キャンプ最終日の9日、南風原町で名古屋との練習試合に1本目から主力組の右MFで先発し、左足でGKの股を抜くゴール
課題の守備でも好プレーを連発し、9―3の勝利に貢献した。
23日の開幕・川崎戦(等々力)で、J1史上3番目の年少記録、17歳8か月19日での開幕先発へ猛アピールした。

若き至宝が勝負のシーズンを前に輝きを放った。2本目の8分。
右サイドでFWディエゴオリベイラからの縦パスに抜け出した久保は、角度がないゴールライン際から左足でGKの股を抜く、技ありのゴールを決めた。
主力組の右MFで先発し「ボールを持ったらシュートしか見てなかった。ゴールという形でアピールできたのは非常にいいこと」と落ち着いて語った。
課題の守備でも相手カウンター時に最終ラインへ激走。71分間のプレーで躍動した。

開幕スタメンが“当確”ともいえる活躍。
長谷川健太監督(53)は「ドリブルでアクセントをつける選手がいなかったので非常にいいプレーをしてくれた。守備もフィジカルが強くなったし、話を理解して実戦でできるように成長した」と称賛した。

昨年8月に横浜Mに期限付き移籍し、出場機会も得て、心身ともに刺激を受けた。今年1月からF東京に復帰。
一方で、同29日のU―20日本代表合宿は右そけい部痛で不参加となったが、F東京のキャンプでは練習試合で2得点と結果を残した。

23日の開幕・川崎戦に先発すれば、稲本潤一(当時G大阪)、菅原由勢(名古屋)に次ぎ、J1史上3番目の年少記録となる。
「現状、まだ何も勝ち得ていない。おごらずにやっていきたい」。
5月にU―20W杯(ポーランド)を控える17歳が、まずはクラブで定位置を射止めてみせる。(星野 浩司)

 ◆主なJ1開幕戦の年少スタメン出場

 ▼稲本潤一(当時G大阪)=17歳6か月25日。97年4月12日、平塚戦(4〇1)。最年少。

 ▼菅原由勢(名古屋)=17歳7か月27日。18年2月24日、G大阪戦(3〇2)。歴代2位。

 ▼原口元気(当時浦和)=17歳9か月26日。09年3月7日、鹿島戦(0●2)。

 ▼市川大祐(当時清水)=17歳10か月7日。98年3月21日、札幌戦(4〇1)。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190209-00000329-sph-socc
2/10(日) 6:08配信