【J帝国に吹き荒れる嵐の深層:緊急連載9】

2020年限りで活動を休止する人気アイドルグループ「嵐」のメンバーで「1人だけ、芸能界ではなく“特別なその後”を選びそう」とささやかれているのが櫻井翔(37)だ。リーダー・大野智(38)は芸術家転身か、といわれている。だが、櫻井は一部の関係者やファンから「政界に進出すればいい」と期待されているのだ。国民的人気はもちろん、高学歴に加えて、家柄も文句なし。すでに自民党が候補者のリストに入れているという情報もある。櫻井の政界入りを徹底追跡――。

 慶応義塾大学卒で父親は元総務事務次官の桜井俊氏という毛並みの良さ、そして弁舌も達者な櫻井はかねて政界入りを取り沙汰されてきた。

 ただ、本人は人気絶頂のアイドルグループのメンバー。これまではあまりに非現実的だったが、嵐が活動休止を発表したことで一気に風向きが変わってきた。俊氏と関係の深い自民党がすでに動きだしているという情報が浮上しているのだ。

 永田町関係者が匿名を条件にこう耳打ちする。

「自民党は過去複数回、櫻井の出馬を検討したことがありますが、実際に打診はしなかったはず。ただ、嵐の活動休止で急きょ候補者にリストアップすると聞きました。出馬するのは、3年後の参院選の比例代表になります。安倍(晋三)首相は任期を全うすれば2021年に政権を退きます。党勢が弱まったところに櫻井という目玉を据えるという算段です」

 ファンクラブ会員だけで230万人といわれる嵐ファンは、老若男女幅広い層から支持を得ているだけに、自民党ならずともよだれが出るほどに魅力的。もちろん、ファンクラブには18歳未満の会員も多く含まれるが、もし出馬となれば無党派層も巻き込む台風の目になるのは間違いない。

 ではジャニーズ事務所はどう考えるのか。

 ある芸能プロ幹部は「もともとジャニーズと政界には太いパイプがあります。それに加え、人気の所属タレントが国政に携わるメリットは計り知れない。確かに、議員となった期間中は、芸能活動ができないので実入りは少なくなりますが、もし櫻井のおかげで自民党が大勝したらどうでしょう。ジャニーズの意向はダイレクトに党の中枢に届くと見ていい。例えば、スキャンダルをもみ消すなんてことも不可能ではない」と指摘する。

 幸運にも、嵐の活動休止は期限が設けられていない。櫻井はメインキャスターを務める「news zero」(日本テレビ系)の中で「嵐、復活はある」と断言したが、このままモチベーションを保ち続けるのは難しく「事実上の解散」(芸能プロ関係者)と見る向きは少なくない。仮に復活するとしても相当先の話になりそうで出馬に支障はなさそう。

 問題は櫻井本人だ。

「空いている時間を利用して毎日、新聞を読み込み、政財界について勉強している」(テレビ関係者)という。かつて自身の政界入りの噂について、ある雑誌のインタビューに答えたことがある。

「その中で櫻井は、政治家についての持論を展開し、嵐という立場でいるほうがいろいろ発信できるということで、政界入りについては否定はしていました」(出版関係者)

 本人に出る意思がなければ諦めるしかない…と思いきや、ここで父・俊氏の出番だ。

 前出の永田町関係者は「自民党はお父さんに説得してもらうつもりです。16年に舛添要一都知事が辞職した際、自民党は俊氏の擁立を考えましたが、本人が固辞したことがありましたよね。その借りではないですが、俊氏には“罪悪感”が残っているんですよ。それに、もともと俊氏は息子のジャニーズ入りを望んではおらず、エリート街道を歩んでほしかった。もう官僚は無理でしょうが、政治家なら申し分ありません」と語る。

 一部情報によると俊氏の妻、すなわち櫻井の母親は故小渕恵三元首相の遠戚に当たり、小渕優子元経産相は櫻井と幼いころからの知り合いだという。となれば、もはや政界入りしても何ら不思議ではない。

「櫻井と小泉進次郎衆院議員は同学年の37歳。2人の若手に自民党を引っ張っていってもらえばいい。キャスター出身といえば、元防衛相の小池百合子都知事だっているんだから。何でもアドバイスしてくれますよ」(同関係者)

 がぜん、真実味を帯びてきた櫻井の政界入り。今後に注目だ。

2019年2月8日 11時0分東京スポーツ
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15992275/