5日に放送されたテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、コメンテーターの玉川徹氏が、同番組の中国に対する報道姿勢に苦言を呈したことが、中国でも注目を集めている。

5日の「羽鳥慎一モーニングショー」は中国の春節の花火・爆竹を特集した。特集では、10年前は北京市内だけで火災が100件以上発生し、けが人は400人以上とも伝えられたこと、
爆竹の煙は深刻な大気汚染を引き起こし春節が明けると街は白いスモッグに覆われること、その後都市部では爆竹や花火を制限する動きが加速し、
北京市内では天安門広場を中心とした半径15キロのエリアで花火や爆竹が禁止されたことを紹介した後、唐突に、いま中国で鉄道の他人の席を勝手に占拠する「覇座」が社会問題化していることを伝える映像に切り替えた。

これについて、玉川氏は「VTRを見て興味深いと思ったのは、ディレクターも含めた日本人の意識。花火の話で始まったのに『覇座』の話を間に入れる。全然関係ない。
なんでこれ入れちゃうんだろう。ディレクターの心理ってなんだろうって考えてたんですけど、『中国でこんなにモラルが低いですよ』っていう話いっぱいあるじゃないですか。
今まではずっと下に見てきたけど、経済ではもう抜かれてるし、どんどん置いていかれるんじゃないかという意識が、『中国こんなにまだ下だよ』というのをやりたくてしょうがないという意識があるのかなと思う」などと述べた。

中国版ツイッターのウェイボー(微博)では、この番組に中国語の字幕をつけた動画が多数掲載されている。中国紙・環球時報のウェイボー公式アカウントもこの動画を転載し、
「突然の静けさ。日本のテレビ局が中国を中傷すると、コメンテーターが態度をがらりと変えた」などと伝えた。

中国のネットユーザーからは、玉川氏について「『事実そのものについて論ずる』態度は称賛に値する」「とても理性的で客観的」「コメンテーターのかがみ」「ディレクターにきつい一発をお見舞いした」などの声が上がっていた。
中国人のモラルについては「14億人もいるのだから1日や2日で良くなるものではない。改革開放からまだ40年。少しずつ良くなっていくだろう」「悪く言われないためにみんなで気をつけよう」などの声が上がっていた。

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2019年2月6日(水) 10時0分
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