「ソフトバンク春季キャンプ」(2日、宮崎)

3年目の正直なるか。田中正義投手がキャンプ初日から2日連続でブルペン入り。力ある直球をミットめがけて投げ込んでいる。

5球団競合の末にドラフト1位でプロ入りした右腕だが、不本意な2年間を過ごしてきた。1年目は1軍登板なし。
昨季はデビューを果たして序盤に中継ぎで10試合登板したものの勝ち星はゼロ。交流戦前に抹消されると、そのまま表舞台から姿を消した。

プロ入り前から懸念されていた右肩の不安は消えているが、力を発揮できなかった。
それでもファームのコーチは「球の力は一軍で通用するレベルに戻っている。あとは自信を持って臨んでほしい」と期待を寄せる。

「もう後がないと思っています」と語る田中だが、首脳陣はキャンプA組スタートという形で背中を押した。
初日のブルペンは千賀滉大のすぐ横で投げていたにもかかわらず、その直球の威力には目を奪われた。
明らかに強くて、速い。大学時代に最速156キロをマークした頃のような魅力を取り戻しつつある。

「昨年より良くなっている感覚はあります。でも、まだ工藤監督からフォームを指摘されるように、シュート回転する球もある。
『下で粘れないと、そのツケが球に出るよ』と言われています」。
2日は、多くの投手がキャンプ2連投を回避した中、田中は体に覚え込ませようと50球あまりを投げ込んだ。

心なしか報道対応の振る舞いも変わってきた。表現が難しいが、以前より心の余裕が感じられる。
無限の可能性を秘める背番号25がいよいよ開花の時を迎えるのか。暖かな宮崎で、そのつぼみは確実に膨らんできている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190202-00000075-dal-base
2/2(土) 15:20配信

http://npb.jp/bis/players/31235134.html
成績