杉山茂樹

「森保監督が言うチームとはいったい何か。代表チームはサンフレッチェ広島ではない。
限定されたメンバーで戦う集団ではない。2022年、カタールW杯本番に、このメンバーで生き残っている選手はどれほどいるか。
半分いればいい方である。代表には循環する宿命がある。チーム作りの作り方に問題ありと言わざるを得ない。
 残念ながら、森保監督に「おっ、この監督やるな」と思ったことは、これまで一度もない。逆にダメだなと思うことが急増している。
ベトナム戦の決勝ゴールは、後半、堂安が蹴ったPKだった。堂安への反則を主審は見逃したが、VAR判定で相手の足が掛かっていることが判明。
事なきを得た恰好だ。ベトナムは終盤、5バックから4バックに布陣を変更し、攻撃的に出た。しかし、テンポは上がらずじまい。
0−1で敗れた。日本は大苦戦を強いられたが、それはベトナムが健闘したからではない。日本は自分自身に問題を抱えているのだ。
喜べない勝利と言いたくなる理由を、森保監督は気がついていないようだ。この状況が続くなら、監督のクビをすげ替えるしかない。
とりあえず次戦、準決勝のイラン戦のスタメンに注目したい。ベトナム戦と同じなら完全にアウトだと思う。」