<WWE:PPV大会ロイヤルランブル>◇27日(日本時間28日)◇米アリゾナ州フェニックス・チェイス・フィールド

「黒のアーティスト」中邑真輔(38)が33日ぶりにUS王者へと返り咲いた。

王者ルセフ(33)に挑戦し、後頭部にキンシャサをたたき込み、昨年12月25日の王座陥落以来、USベルトが手元に戻り、
自称「ナカメリカ」が復活した。

「ルセフを倒し、ナカメリカを取り戻す」とリベンジを誓ってリングに立った中邑は、序盤から王者のパワー殺法で倒され、
顔面にヒジを打ち込まれた。何度も岩石落としを浴びた。鬼の形相の王者にスピンキックを受けて劣勢が続いた。

スライディング式キンシャサを成功させたが、キンシャサをかわされ、マチカキックを浴びた。投げ技を切り返し、
腕ひしぎ逆十字固めから三角絞めで攻め込み、ブレーンバスターも何とか2カウントで返した。

走り込んでクローズライン(ラリアット)を狙ったルセフをロープ際でかわすと後方のエプロンサイドにいた王者の
妻ラナ夫人に誤爆。動揺したルセフの後頭部にキンシャサを決め、3カウントを奪取した。実況席からは「ユナイテッド・
ステーツ・ナカメリカ!」の絶叫が飛び出した。

ルセフに敗れた中邑は昨年7月15日から163日間保持していたUS王座から陥落。19年に入ると執拗(しつよう)に
ルセフを襲撃した。1日に放送されたピッツバーグ大会では、リング上での王座奪取のお祝いに乱入。ライダーキック、
キンシャサなどでルセフ夫妻に大きなダメージを与えた。

続く8日のジャクソンビル大会では、ラナ夫人が襲撃中のアクシデントで負傷したことに腹を立てたルセフに対し、
バックステージで再び襲撃してキンシャサでのKOに成功。遺恨が深まり、PPV大会での激突は必至な状況となっていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190128-00461718-nksports-fight