狩りで殺すために「突然変異」の動物まで育てている恐るべき牧場経営の実態が明らかに

https://gigazine.net/news/20150522-canned-hunting/


南アフリカにはライオンやヌーなどの野生動物を狩猟者が撃ち殺す「キャンド・ハンティング」なるスポーツがあり、10億ドル(約1200億円)規模の一大産業となっています。

一般的に、野生動物を狩猟してその皮を剥ぎ取ったり剥製にしたりするスポーツは
「トロフィーハンティング」と呼ばれ、欧米では歴史的に盛んに行われています。

南アフリカでは、土地の所有者にその土地内の野生動物の所有権を与えるという法制が採られており、広大な土地に野生動物を「飼育」して
客に領域内でトロフィーハンティングをさせるという「canned hunting(キャンド・ハンティング)」が貴重な外貨収入源として、産業的に行われています。
「缶詰状態」の中に「野生」動物を放して行う狩りだから「キャンド・ハンティング」というわけです。

近年、欧米の富裕層を対象にキャンド・ハンティングを楽しめるツアーが行われ、「撃ち殺すため」に野生動物を飼育することは南アフリカの産業として定着しました。
キャンド・ハンティングが金になることが明らかになってからは、南アフリカでは狩りで撃ち殺すための
ヌーやライオン、シマウマ、キリン、インパラ、イボイノシシなどの動物が飼育されているというわけです。

南アフリカではキャンド・ハンティングが観光資源として重宝されています。狩猟の対象としては草食動物よりも肉食動物の人気が高く
中でも百獣の王・ライオンはターゲットとして非常に高価で、ライオン狩りは数十万円の価格が設定されているとのこと。