元横綱・稀勢の里の荒磯親方(32)が引退を発表してから一夜明けた17日、その相撲人生を描いた漫画が再び注目されている。漫画誌の編集・出版などを手がける「コアミックス」が引退を受け、17年発表の漫画「横綱覇王伝説 稀勢の里」(山田俊明作)を16日から同社の携帯アプリ上で今月末まで無料再掲載。

 2017年6月から漫画アプリ「マンガほっと」で配信され「月刊コミックゼノン」でも連載された作品。稀勢の里が漫画「北斗の拳」のファンだったことから、版権を持つ同社が2場所連続優勝後の同年5月に登場キャラクターを描いた化粧まわしを提供。「ラオウ」のまわしを着用した縁で、半生の漫画化が実現した。

 同誌の編集長が本人に取材。野球少年だった荒磯親方が鳴戸部屋の門を叩き、17年春場所で連続優勝を果たすまでが描かれている。キャラクターデザインは北斗の拳の作画・原哲夫氏が担当し、本家と同様の迫力。同社の広報は「本人からあまり美談にしてほしくないと希望があり、格好悪い部分もあえて描かれています。引退で多く問い合わせを頂きました」と話す。

 引退会見では「相撲人生に一片の悔いなし」と同作のラオウのセリフを引用。同社には「あのセリフは何巻辺りで出てくるのか」との問い合わせもあったという。


[ 2019年1月18日 06:30 ]
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