学生服を着て、巨大なペットボトルを抱えて松岡氏が、センター試験を目前に控えた受験生50人の前に登場すると大きな歓声と笑い声が巻き起こった。
「こんながんばっているときはない。皆は自分チャレンジをしている」と受験生たちを讃える松岡氏。
「チャレンジにはリスクがある。成功するかしないかなんてさっぱりわからない。受験も一緒、だから面白い」と熱弁をふるった。
松岡氏は黒板に「これ、試験で書いてはいけませんよ」と言って「体」と「技」のそれぞれの漢字の下に「心」を書き、
「タフ」と読むという自作の漢字を紹介。「アスリートがよく使う言葉を心に入れておいてください」
「今年のテーマとして、“タフになる”という言葉を使ったのは錦織圭」だと紹介。
錦織は今年、ブリスベン国際で約2年11カ月ぶりのツアー大会優勝を果たし、現在開催中の全豪オープンでも初戦で勝利した。
「(錦織は)半年間ケガをして試合にも出られなかった。体はボロボロだった。だけどできることをやろう、結局は心で体を支えた。
技術で迷ったときも心で支えた」とし、そこで錦織は「自分から動こうと考えた」。それが「勇気、タフということ。心をひとつに、タフに戦うからできる」と解説。
あまりにも熱がこもりすぎてしまい「急にごめんね。偉そうに」と反省すると会場は笑いに包まれた。
松岡氏が受験生の悩み相談にのるコーナーでは、「皆、僕をポジティブ野郎って思っているじゃない?実はいつも勝てないんじゃないかと思っていたくらいネガティブ」だったと告白。
「だからこそメンタルトレーニングを重ねてきた」と受験生たちの悩みに寄り添えると意欲を示した。
「緊張を乗り越えて、最高のパフォーマンスを出したい」という質問には、「自分で絶対答えを知っているはず」とし、
「緊張は自分で作っている。そういう人、大好き。本気だから。乗り越える必要はない。友達になってください」と答えた松岡。
「全落ちするかも、と言ってくる友達になんて声をかけるべき?」には「そんなことないよって言ってもらいたいのかも。
自分で言ってほしい言葉を相手にもかけてあげるのがいい、“笑顔最高”」などと独特の言葉でエールを送った。
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2019年1月16日 17時31分 スポニチアネックス
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