NGT側は失態続き
 
NGT48の山口真帆(23)が暴行された問題では、収束の気配が全く感じられない。NGTスタッフの“危機管理”が裏目に出たことが、大きな原因のようだ。
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時系列を確認しておく。暴行事件は2018年12月8日に発生した。20代の無職と大学生の男2人が、新潟市内にある山口の自宅玄関に押しかけ、山口の顔を掴んで押すなどした。
新潟県警は翌9日に2人を暴行容疑で逮捕。記者クラブ加盟社などに対する広報は行われたが、被害者は匿名だった。そして新潟地検は12月28日、容疑者2人を不起訴とし、身柄を釈放した。

事件が発覚したのは、山口自身が明かしたためだ。年が明けて19年1月8日の深夜から9日の早朝にかけて、動画配信サイトで「なんでこんな怖い目に遭わないといけないの」と訴え、涙ぐむ姿が公開された。
この時点で詳細は不明だったが、更にツイッターで暴行事件の経緯を説明。現在は削除されているが、

《助けてと叫ぼうとしたけど怖くて声が出ませんでした。一分ぐらいしてやっと声が出せました。「たすけてたすけて」と叫びました。男は私の口を塞ぎました。そのまま家に閉じ込められて殺されるかと思いました》
などといった、緊迫した状況を振り返った。これでマスコミが取材を開始。例えば共同通信は1月9日、「NGT山口真帆さんが暴行被害 新潟、男2人に顔つかまれる」と報道した。

ところが、普通なら最も力を入れて報道すると思われたスポーツ紙が、各紙とも抑え気味の内容だったことに気づいた方はおられるだろうか。芸能担当記者が明かす。
「NGTサイドは当初、暴行事件に関しては表向き“取材拒否”とする一方、スポーツ紙などには“火消し”に躍起だったんです。山口さんが動画を配信し、ツイッターを公開しても、
NGTの関係者などは芸能メディアに『山口には少し精神的な問題がある』と、あたかも狂言であるかのように匂わせるなどしていました」

最大の焦点は、山口がツイッターで「男が向かいの部屋から出てきました。その部屋は違うメンバーが住んでいた部屋でした」と、犯人がNGT48のメンバーが住む部屋から出てきたと主張した点だ。
NGT内部に“共犯者”がいるとしたら、更なる大問題に発展することは想像に難くない。「芸能メディア側が内々に取材を行うと、NGTサイドは『メンバーの関与は絶対にない』と完全否定。
その結果、NGT側の言い分を、一部のスポーツ紙は掲載してしまいました。関係者取材の怖いところではありますが、厳しい言い方をすれば、やはり“誤報”でしょう。NGT側の“情報統制”に騙されたわけです」(同・芸能記者)

具体的には、1月10日に掲載されたサンケイスポーツと日刊スポーツに、以下のような記述がある。

◆「ツイッターではメンバーが関与したことを示唆(現在は削除)したが、関係者はサンケイスポーツの取材に関与を否定した」(サンケイスポーツ「NGT48・山口真帆、自宅で襲われた…暴行容疑で男2人逮捕」)
◆「メンバーが犯行の手引きした(編集部註:原文ママ)とも指摘しているが、警察が男らのSNSや通話履歴を調べた結果、メンバーの関与は認められなかったという」(日刊スポーツ「NGT山口真帆を『暴行』男2人不起訴」)

そして、この10日、新潟市のNGT48劇場で劇場公演デビュー3周年記念公演が開かれた。山口は公演途中から登場したが、舞台で謝罪。「暴行事件の被害者に謝らせる必要はない」と世論が猛反発したのは、ご存知の通りだ。

小倉智昭の指摘が話題

更にNGT側は失態を重ねる。NGT48を運営するAKSが公式サイトで事件について報告するのだが、これも批判の対象になってしまったのだ。日刊スポーツの記事「暴行被害山口真帆がNGT公演登場」(1月11日)をご覧いただこう。
《男らに自宅を教えるなど、犯行を手引きしたメンバーの存在を山口が指摘していることについて、AKSは「メンバーの1名が、男から道で声を掛けられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまった」と説明。
逮捕(その後不起訴)された2人を含む、事件に関与した3人のイベント等への出入りを禁止とすると発表した。今後はメンバーへの防犯ベルの支給、自宅周辺への巡回の徹底など、再発防止策に務めるとしている》

1/13(日) 6:01配信 ディリー新潮 全文
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190113-00555044-shincho-ent
写真
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20190113-00555044-shincho-000-view.jpg