阪神・谷川昌希投手(26)が結婚したことが分かった。
お相手は福岡県出身の26歳の一般女性で、1並びの「1月11日」に婚姻届を提出した。
高校時代に知り合い、4年間で10度以上の告白を重ねて“11回目のプロポーズ”を実らせた。
見事な“粘投”で生涯の伴侶を得て、2年目の飛躍へ準備は整った。
今冬は坂本、板山と期待の若虎が結婚ラッシュ。
果たして、次に幸せをつかむのは――。

思いを込めた“直球”を何度、投げ込んだことか。ボール、ボール、ボール…。
首を振られても、谷川の心は折れない。
「押してダメなら、もっと押せ」と言い聞かせ“ストライク”が響き渡るまで腕を振った。

筑陽学園3年時、野球部を引退後に友人の紹介で、女優・宮崎あおい似の同い年の美女と出会った。
「本当にきれいな人。話しても、こっちの気持ちが落ち着く」。
すぐに告白し、交際はスタートした。

「バッテリー」結成に時間はかからなかったが、「ここからが長かった…」という。
東農大へ進学後は東京―福岡の遠距離恋愛。
すれ違いが続き大学3年時に彼女から別れを切り出された。
野球を最優先し「どうせ、すぐ戻ってくる」と最初は強気に出た。
ところが連絡しても会ってくれず、2年が経過した。

九州三菱自動車に進み、福岡に帰ってきても状況は変わらない。
3年ぶりに食事の約束を取り付けて復縁を申し込んでも、答えは「NO」。

社会人2年目には「勝負をかける」と強い気持ちを手紙にしたため、自宅に投かんしても駄目だった。

急展開したのは「野球を辞める覚悟」と決意して、プロ入りを目指した3年目。
この1年に懸ける思いを友人として聞いてくれていた彼女から食事に誘われた。
「本当にこれが最後」と力を振り絞った“直球”を、ようやく受け止めてくれた。
偶然にも、その日は、高校時代に交際し始めた日と全く同じ。切れていたはずの赤い糸は結ばれていた。

 昨年7月の球宴休みに福岡市内のホテルにあるチャペルにサプライズで誘い出し「結婚して下さい」と告げると笑顔で「お願いします」と返ってきた。
「冗談抜きで10回以上は告白しました」と振り返った“11回目のプロポーズ”を実らせ、既に西宮市内で新婚生活もスタートさせた。

 1年目の昨季は7試合に登板。矢野監督が指揮した2軍では7勝1敗、防御率2・62を残し、先発、中継ぎと幅広い起用で安定感を見せつけた。

「高校から一緒にいるので、本当に居心地がいい。支えてもらっているのでグラウンドで結果を出して恩返しがしたい」。
粘ってつかんだ“白星”を飛躍への大きな力に変えた。

 ◆谷川 昌希(たにがわ・まさき)1992年(平4)10月6日生まれ、福岡県出身の26歳。
筑陽学園、東農大を経て入社した九州三菱自動車では1年目から公式戦出場。17年は侍ジャパン社会人代表でBFAアジア選手権制覇に貢献し最優秀防御率とベストナイン受賞。
17年ドラフト5位で阪神入団。昨季は5月10日巨人戦先発でデビュー。6月2日の西武戦救援でプロ初勝利の7試合1勝1敗。1メートル75、79キロ。右投げ右打ち。

1/12(土) 5:35配信
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