おれの親父は 子供の時には完璧な親だった
そんで俺が大きくなるに従ってだらしなくなってった
あんな大人になりたくないと思って、高校卒業してそのまま家を出た

実家にはしばらく帰らなかったが、就職して 法事もあって久しぶりに帰った

親父は 俺が小さい頃に見てた完璧な親父に戻ってた
というか、周りの人の話を聞くうちに、俺の前でだらしない演技をしてたのがわかった

箸の持ち方も食べ方も人への接し方も、気づいてみればぜんぶ親父のコピー

ぜんぶ親父の計算どおり
かなわんわ