広島からFA移籍した丸佳浩外野手(29)が10日、ジャイアンツ球場を訪れ、
移籍後初めて自主トレを公開した。新天地で第一歩を踏み出した丸は、
自身の巨人入団に伴い、人的補償で古巣へ移籍する長野久義外野手(34)にも言及。
移籍当初は一部から過激なバッシングにさらされた丸だが、長野の広島入団によって“逆転現象”が起きている。

 巨人・丸が、いよいよ本格始動だ。今オフ、FA市場最大の目玉だった男の登場に、
普段は静かな年明けのG球場が物々しい雰囲気となった。
およそ50人の報道陣が集結し、丸はカメラの放列が向けられるなか、
緊張も見せながら約1時間の打撃練習などで汗を流した。

 練習後には「これだけのカメラの前で練習することはなかなかないので、変な感じはしました」
と注目の高さを実感しつつ「動き始めなので徐々にという感じです。
もともと自分は数を振って体に染み込ませるタイプなので、どんどんここからやっていければいいかな」
と初日を振り返った。

 広島残留か、移籍か。野球人生の岐路に立った際に、長嶋終身名誉監督から
「一緒に野球ができたら僕としてもうれしい」との趣旨の手紙を受け取ったことも明かしたが、
すでに巨人の一員となり、周囲も大きく動きだしている。

 7日には自身の人的補償として長野の広島移籍が決定。このことについての思いを聞かれると、
丸は詳細こそ伏せたが「僕もびっくりしました。(長野に)電話してお話はしました」と打ち明けた。

 丸も驚きを隠せなかった長野の移籍。まさに激動の幕開けとなったが、巨人生え抜きスター選手の入団で、
丸を“敵視”してきた一部の過激な鯉党の間でも風向きがガラリと変わってきた。

「丸が広島に来たら絶対にブーイングして、とことんヤジってやろうと思っていました」
と語った生粋の広島ファンは「そういう考えはやめました」とキッパリ。
「人的補償で来るのが“生半可な選手”だったら別ですけど、まさかの長野選手ですよ。
丸が出ていっても、正直お釣りがくるレベルの選手です。だから、丸にブーイングするのではなく、
広島のために戦ってくれる長野選手のために大声援を送ろうと。
みんなでそう話し合っていますよ」と興奮気味に語った。G党にとっては手痛い流出となったが、
猛バッシングにさらされた丸が長野によって救われた格好だ。

 かといって、油断はできないだろう。巨人でも屈指の人気を誇った長野を失ったショックは大きく、
丸が期待を上回る活躍をできなければ、G党の怒りが向けられることは間違いない。
これまでにない注目と重圧を受けるなか、2年連続のMVP男はどんな結果を残せるのか。

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引用元:東スポWeb