2月のチケット発売まで出演者の詳細は一切明かせないが、ラングによるとステージは3つで、既に40組以上の出演が決まっており、
その中にはヘッドライナー級のビッグネームも数組いる。「出演者は多岐に渡る」とラング。

「ヒップホップ、ロック、ポップ、それに最初のウッドストックに出演したレガシー・バンドもいる」と、言う。

ラングが現時点で詳細を語ることはなかったが、「若いバンド」の何組かは「最初のウッドストックで演奏したアーティストを祝福する
ステージを披露」し、ジャニス・ジョプリン、ザ・バンド、ジェファーソン・エアプレイン、ジョー・コッカーなどのトリビュート・パフォーマンス
をするアーティストもいると言う。

若い観客をターゲットにしている他のフェスティバルと異なり、すべての世代の観客が参加するフェスティバルにしたいとラング。
「すべての世代の人々が参加するものにしたい。ウッドストック’94は老いも若きも集まったバランスの良いものだったし、
今回もあんな感じのフェスティバルを目指している」と言う。

前回のウッドストックで大きな問題となったのが、会場の汚さと汚物があふれた簡易トイレだった。しかし、これらの問題の
解決策を見つけたと、ラングは自信満々だ。「今では簡易トイレも進化している。現在の簡易トイレは清潔で、空調もあり、広い。
イベント中に汲み取る必要がないので、悪臭を漂わせて走り回る衛生車も要らない。そして汚物は最後には肥料になる」と説明した。

「ウッドストックというのは社会的な変化と活動を行う場所として具現化したものだった。今回のフェスティバルではあの当時のテーマを
復活させるよ。このフェスティバルでは、楽しむため、そしてエキサイティングなことを体験するためにみんなが集まり、コミュニティを作る。
その一方で、現代の若者の声を、彼らの意見を世間に聞いてもらうためにエネルギーをつぎ込む場所でもあるんだ」

そうは言っても、大抵の人が気になっているのは3日間のラインナップだ。ラングから「再結成」と「最初のウッドストックに出演したバンド」
という言葉が出てはいるが、詳細を聞き出そうとしても一切答えてくれなかった。そこで「クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが集結
するチャンスはあるのか?」と聞いてみた。すると彼は「全員と個別に話したけど、もう大混乱だよ」と答えたのだった。