年末年始はテレビの特番を見まくり、英気を養った巨人・原辰徳監督(60)。大きく胸を揺さぶられたのが、那須川天心が壮絶に散った試合だった。

9日には川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、新人合同自主トレ初日を視察。「プロ野球選手として、コンディションをつくることはとても大事。
栄養や体を休めることも含め、野球選手になったからには野球博士になろう」と訓示した。

だが現実は新人10選手のうち、2人が体調不良で不参加という残念な滑り出し。
厳しい勝負の世界に飛び込んできたルーキーたちに指揮官が見習ってほしいと願う理想の若者像が、
大みそかにボクシング元5階級王者のメイウェザーに挑み、3度のダウンを奪われ1回2分19秒TKO負けを喫した那須川だ。

格闘技に造詣の深い原監督は、キック禁止という相手寄りのルール、5キロ以上の体重差などのハンデを踏まえ、
「勝敗うんぬんでなく、あのルールの中でよくぞ、最初は五分の状態で拳を合わせにいったなと驚いたね。
昔の武士って、ああいう風に戦ったのかなと思った。俺は胸を張ってほしいね。見事な戦いざまだった」とたたえた。

さらに「コテンパンにやられたけれど、相手はとてつもないよ。すげえパンチだったな。かすっても吹っ飛んだから。
そこに勇猛果敢に立ち向かっていった彼の姿というのは、大和魂なのかなと思わせるよね。
素晴らしいファイターが世界にデビューしたということよ」と熱弁。大切なのは結果よりも、勝負に挑む姿勢ということだろう。

その勢いのまま、日本テレビ「ズームインサタデー」の人気コーナー、「プロ野球熱ケツ情報」の取材を受けた原監督は、他局の特番にも関わらず那須川への賛辞が止まらない。
聞き手の辻岡義堂アナウンサーは大弱りで、必死に自局が新年に放送した箱根駅伝へ話題を切り替えていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190111-00000007-ykf-spo
1/11(金) 16:56配信