テニスのアンディー・マリー選手(31)は11日、今年7月のウィンブルドンを最後に引退する予定だが、体調不良のため今月の全豪オープンが現役最後の大会になるかもしれないと記者会見で述べた。
14日からの全豪大会に先駆けて記者会見したマリー選手は、涙ながらに「今後さらに4、5カ月、この痛みを抱えながらプレーできるか分からない」と話した。「ウィンブルドンにはたどり着きたいが、それが確実にできるかも分からない」。
英スコットランド出身で元世界ランキング1位のマリー選手は、慢性的な故障を抱える臀部(でんぶ)の手術を昨年1月に受けたものの、回復が遅れて苦しんできた。昨年6月に復帰して以来、出場した試合は14回。
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昨年9月にシーズン半ばで試合出場を切り上げた後は、リハビリに専念していた。しかし、10日に世界1位のノヴァク・ジョコヴィッチ選手と公開練習に臨んだ際には、本調子でない様子がうかがえた。
記者会見の冒頭で「調子はどうですか」と質問されると、マリー選手は「あまり良くない」と絞り出すように答え、帽子で顔を隠してから涙を流した。
いったん退出した選手は会見室に戻り、「調子は良くない。ここしばらく、苦労してきた。もう20カ月ほどずっと、ひどい痛みを抱えてきた。できることはほぼ全部やったが、あまり効果は出ていない」と認めた。
「半年前よりは改善しているが、まだ痛みはかなりひどい。ある程度はプレイできるが、かつてのレベルではできない」
「痛みは耐えがたい。この痛みがいつなくなるのか分からないままプレイしているので、区切りが必要だ」
「ウィンブルドンまでは続けたい。やめる時には、ウィンブルドンでやめたい。でもそれができるか、はっきり分からない」
「再手術を受けるという選択もある。そうすれば生活の質は向上して、痛みもなくなる。真剣に検討している。この手術を受けて再起した選手もいるが、再起できる保証はない」

https://www.bbc.com/japanese/46833910